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「おのれナポレオン」 [芝居]

さて、GWも終わりですが。
今年のGWは、というか「も」というか。ライブとリハで終始してた感じ。
そんな中、2日の昼に、本当に久しぶりに「当日券に並んで、立ち見で芝居を見る」と言うことをしましたよ。
大学時代にはよくやってたこと。
というか、最近は当時券の予約も電話になってるところが多いから、いわゆる「朝から並ぶ」ということ自体が無くなって来てるんじゃないかな、というのもある。
今回もそんな「当日券電話予約」なのかと思って調べたら「開館前はお並びいただけません」て書いてある。
てことは、並ぶのか。がんばるか。

でもって、見たのはこちら。
「おのれナポレオン」
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演劇界ではこれ、かなりな事件である芝居ですよ。
現代日本を代表する劇作家・演出家でもある野田秀樹が"役者として"他の人の舞台に出る、という。
しかも三谷幸喜の作・演出。
このことを、あまり芝居のことを知らない人に説明するのに、どんなたとえならわかりやすいかな、と考えてこういうたとえにたどり着いた。
「ユーミンが、小室哲哉の作詞作曲でシングルを出すようなもの」。わかりやすいでしょ。

ま、そんな芝居ですよ。見逃せないでしょ。
(そのわりに前売りでチケット取ってないっていうね。)

芝居の内容としては、ナポレオンの死にまつわる歴史ミステリー、というところ。
歴史好きで、かつ「古畑」的ミステリーを得意とする三谷さんならではのお話。

ここで野田秀樹はやはり「ナポレオン」の役なんだけど、ほかのところへ行っても野田秀樹は野田秀樹だなあ、と。
もちろん、その部分を全面的に出すことが三谷幸喜の目論みでもあるのはよくわかる。
いつもと違うのは、野田秀樹が「言葉で遊びださない」というところ。
野田秀樹と言えばそこも合わせて一体、みたいなところがあるからね。

そして、中世ヨーロッパのドレスなんか着ると天海祐希は本当にきれいだね。
華々しさの格が違う。

ま、まだ上演中だし、今週はライブビューイング付きの公演なんかもあるらしいのであえて内容に言及することはしないけど。
1カ所、演出で「うわ、すげぇ!!」ってトリハダたっちゃったところがあったよ。
ぼーっと見てると気がつかないことかもしれないんだけど、気がついちゃったらとんでもない、と。

おそらくこれもWOWOWあたりで放送しそうなので、またそれを楽しみにするとして。
パンフレットを買っておきながらまだ全然読めてないので、ちょっと落ち着いたらじっくり読みながら思い返そう。

で、一時期に比べて収入も少し余裕が出てるし、もう少し芝居も見に行こう。

『ノートルダム・ド・パリ』 [芝居]

久しぶりにミュージカルを見に行きまして。
渋谷のヒカリエの中にオープンした「シアターオーブ」で上演中の『ノートルダム・ド・パリ』
フランスからの来日公演、ということでいろいろ話題のミュージカルですよ。
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まず、もうすごかったです。
セット自体はそれほど大掛かりなことをしてるわけではないんだけど、いわゆる「民衆」であるキャストの皆さんのサーカスばりのアクロバットね。
壁面を地面に見立てて地面と水平に歩いたり、鐘が空中ブランコ状態になってみたり、バク転バク宙しまくりで複雑なフォーメーションで動いたり。

もちろん歌もすばらしく。
なんていい声を響かせるんだろ、とうなってしまうね。
で、そうかミュージカルの配役って、体格とか雰囲気とかよりも「声」で決まるものなんだな、って気づいたり。

音楽も非常にドラマチックで心くすぐられるメロディのオンパレード。
全編歌で構成されてるタイプのミュージカルなんでね。
くどくなりすぎずに、でも確実にくすぐられる音楽。
かなり、日本人好みの「泣きの入る」メロディなんじゃないかな、これ。

話の内容は、ぼくは原作をいまだかつて読んだことなかったわけだけど。映画も見てないし。
ミュージカルなんで話の細かい部分なんかは結構はしょってるとみえる。
ま、いかにも古いヨーロッパのお話、ってところだよね。
偉い人がエゴ出しちゃうと人々は不幸になるね、っていうたぐいの。

1点だけ。
すべて英語なんでね。
せっかくの舞台をじっくり見てたいんだけど、字幕読まないと内容わからない、てのが大変。
英語で全部わかっちゃえばいいんだけど、それでもフランス語の地名とか人名とか、専門的な「絞首刑」とかいう単語がガンガンでてくるから、それでもなかなか難しいだろうなあ、と思う。

それでも、2時間40分、魅せられっぱなしでしたよ。
帰りには、著しくドラマチックな曲を作りたくなったね。

で、たまにはこういうものを見ないといけないな、と思った。やっぱり。

ぼくは出ませんが [芝居]

この週末、東京・調布の仙川「森のテラス」にて、鈴音工房さんの朗読公演「こどものえ」が上演されます。
以下、鈴音工房さんのHPよりお知らせコピーです。

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 《作品について》
  
  朗読用台本として書き下ろした「こどものえ」
  正直に 素直に まっすぐに生きようとするものたちの
  “こえ”が描かれている作品です。
  今までゲストをお迎えして上演してきましたが、今回は
  鈴音1人でUtaいます。
  (Utaう とは、想いを、
  言葉や台詞などを通して伝えるという鈴音の造語です)

  森のテラスで聞こえる樹のざわめきや鳥のさえずりと共に
  “こえ”を“Uta”います。

  … 簡単に言えば、カジュアルな朗読スタイルの公演です・・・

  どうぞリラックスした服装でお出かけください。


  皆様にお会いできる日を楽しみにしております。

                  2011年8月吉日
                           鈴音彩子
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   企画・脚本・演出・出演  鈴音彩子

   日程  2011年9月24日(土)13:30~
            9月25日(日)11:30~

   上演時間 1時間弱を予定

   会場   オープンガーデン「森のテラス」
         東京都調布市若葉町1-32-13
                  山田造園事務所内
     ・京王線仙川駅より徒歩12分
     ・小田急線成城学園前駅からバス+徒歩=約20分

   チケット  2300円(お茶とスイーツ付)
          (日時指定・全席自由・当日はプラス200円)
          (未就学児の入場はご遠慮ください)

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「こどものえ」から発想される無邪気な残酷性、不器用な母性、といった部分を取り上げた(ように感じました)短編が3つ。開放的な空間の中で、想像をかき立てられる公演となってます。

24日の公演はすでに満員のようす。
25日の昼、お時間のある方はどうぞ足を運んでみてくださいませ。

当日券の状況などはこちら、鈴音さんのブログに都度お知らせしてくれるようです。

そんな感じで、ステキな週末を。

降板 です [芝居]

ども、中田です。

この夏、9月半ばに出演や音楽を担当することになっていた鈴音工房さんの新作公演「hanauta」ですが、
諸々の事情により、公演を中止することとなりました。
楽しみにしてくれてたみなさまには本当に申し訳ありません。

なお、鈴音工房としては、新作公演「hanauta」ではなく、なにかしらの形で同日に公演を打つ予定となっております。ぼくの出演はありませんが、そちらも楽しみにしていただければ、と思います。

製作途中だった「hanauta」ですが、いつか上演できればいいな、とは思っております。
その日が来たら、またお知らせさせていただきます。

ということで、ご報告でした。

「国民の映画」 [芝居]

何年も、あたりまえのように見に行ってた芝居を、この2年くらい見に行かなくなって。
何があっても見逃さなかった三谷幸喜と野田秀樹の芝居でさえ見落として。
なかなか予定が合わなかったりチケットが取れなかったり経済事情があったり。

そんなところで、今年は三谷さんが芝居4本やるんだよなあ、なんてことを思いながら。
すでに年明け最初の「ろくでなし啄木」は見逃しちゃったわけで。
「国民の映画」も情報を気にしながらうまく都合が合わなかったり、地震が来ちゃって頭が回らなかったりで忘れてたんだけど。
この前ふと情報を見たら、今大阪から戻って横浜でまだ上演してると言うことがわかって。
今なら行かれる! と、当日券情報をチェック。

で、本当にひさしぶりに当日券電話をして。
よし、気合い入れて取るぞ! と思ったら1コールで難なくつながって、整理番号2番。
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さて、そんなことで見てきた「国民の映画」。
第2次大戦中のドイツでのお話。決してドタバタのコメディではない側の三谷作品。
正直、ちょっと長かったかな。前半がわりと人物説明がつづいて話が始まって行かない構成で、ちょっと意識が遠のいたりしちゃった。
後半は話が大きく動いて行くわけなんだけど、最後がね。
いかにも三谷さんらしい作り方で、ドラマの「竜馬におまかせ」とか「新選組!」と同じ手法なんだけど、終わった瞬間にじわじわこみ上げてきて。カーテンコールは涙。

それにしても、三谷さんの作品に置ける小林隆のポジションというのは、というか三谷さんの小林隆の使い方の絶妙さはすごいね。あれはほかの役者さんでは絶対に出せない色だと思う。「新選組!」の時もそうだったけど。

いやあ、やっぱり、たまには芝居見なきゃ、と思った。
ちゃんとああいうものに触れていないといけないね。

「百年目」 [芝居]

この前の日曜日。
円左衛門さんが「百年目」で高座にあがると言うので見に行ってまいりました「やねせん亭」。
円左衛門さんも今回の開催は悩んだんだろうなあ・・・。

今回のやねせん亭はちょっと特別版だったようで。
芸大の学生さんが、やねせん亭のレギュラーメンバーである円左衛門さんときつつきさんを主人公に、落語の「死神」を短編映画にしたものの完成披露会、をかねてて。
さすがに噺家さんは役者としても素晴らしい素材なわけで、その迫真の演技とか空気の作り方は(もちろん監督さんの演出も素晴らしいわけだけど)さすがに日々の稽古の賜物なんだな、と思ってしまった。

そして円左衛門さんの「百年目」。この話も好きな話のひとつでね。
初めてこれを聞いたときは"百年目"がどういう意味を持ってるのか知らなかったんだけど、帰って来てそれを調べてから、その下げに「はー、なるほど」と。
「芝浜」なんかは有名な話だから結構いろんな人がやってるけど、この話はあんまりみなさんやらないものなのかなあ。そんなに頻繁には見かけない気がする。まあ、わりと季節は限定される話なわけだけど。
実は前回1月のやねせん亭のアンケートで「聞きたい話などあれば」ってところで「桜の季節に『百年目』を聞きたいです」って書いたんだよね。それもあって、今回の円左衛門さんの演目がこれだと知って「なんとしてでも」と駆けつけたんだけど。
後から、円左衛門さんご本人からメールが来て。確か誰かからリクエストがあったはずだと思ってアンケートを見直したところ、ぼくだったとわかった、と。この話をやるにあたっての背中を押してくださってありがとうございました、というお礼が。
そうか、おれがアンケートで書かなかったら今回「百年目」じゃなかったかもしれないんだな、と思ったら、ちょっと嬉しくなっちゃった。

音楽に関してもそうだけど、いろんなものを知ってると楽しみは増えるよね。
ま、知らないなら、それを知る楽しみ、ってのも出てくるけどね。

ちなみにこの日の終演後、劇場のそばに住んでる音楽がらみの友達がたまたまこの日は仕事が飛んだ、ということで家にいて。じゃ、お茶でもしようか、と。
この昨今お互い急に仕事が無くなって大変だよねえ、とかそんなこと話しながら。
アコースティックで参加できるチャリティライブがあったら一緒にやろうか、なんてことも話しつつ。
ここのところリハなんかも無くなって、ミュージシャンまわりの友達と顔を合わせる機会も少なかったので、お互いちょっとホッとした感じ。

ま、落語も音楽も、早く今まで通りにまわることを期待しましょう。

また落語見に行こ。

hanauta(仮) [芝居]

2011年も明けて2週間が経ったところで。

先日のびゅーちの新曲会議において、今年の年間計画もざっくりとなんとなくくんで行ったりしてるわけで。
ま、年が新しくなったからこそ、今年の展望をあれこれ考えるわけですね。

で。

今年の残暑の頃、になるんだろうなあ。
2年ぶりに芝居やることが決まりました。
前回と同じ鈴音工房さんの公演で、会場も同じ仙川 森のテラスです。
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 新作「hanauta(仮)」
 2011年9月24日(土)・25日(日)
 仙川・森のテラスにて
 
 企画・制作 鈴音工房
 作・演出・出演 鈴音彩子
 作曲・ピアノ演奏・出演 中田征毅
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とりあえず、日程が決まっただけで、まだまだこれから細かいことは決まって行くわけだけど、鈴音さん曰く「前回のものよりも、もっと"芝居"になると思う」とのこと。
さて、どんなものが出来上がって行くんでしょうかね。
ぼくはまたピアノを弾きながら演じて行くスタイルになります。
劇中歌などもどうぞお楽しみに。

また近くなったらお知らせしますね。

芝浜 [芝居]

おお、なんだかso-netブログにTwitterとかmixiへのリンクがつくようになってるぞ。

さて、先週の話だけど。
非常に久しぶりに落語を聞きに行ったのね。
一時期はよく聞きに行ってたんだけど、ここのところなかなか行かれなくてね。
まあ、ぼくの場合、大抵聞きに行くのは三遊亭円左衛門さんか桂吉弥さんのどちらか、なんだけど。

円左衛門さんが2年ほど前に立ち上げた「やねせん亭」という寄席。名前の通り谷根千エリアで定期的に開催してるんだけど、これ立ち上げ以来毎回行きたいなあ、と思いながらもなかなか予定が合わなくて。
ようやくこの年明けの会に行くことが出来てね。
会場着いたらもうホールが満席。パイプ椅子でギッシリ。詰めて詰めて。
なんかね、「ああ、円左衛門さんはしっかり寄席を根付かせて来られたんだな」と思って。
まずそこで感慨もひとしお、自分もきちんとものを作って来られてるか自問自答。いや「自答」は出来てないのか。

出演された噺家さんもみんなそれぞれファンがついてて、客席が温かい。
トリであがった円左衛門さん。だしものはぼくも大好きな「芝浜」。
何回聞いても、わかってても最後で泣くね。思い出しただけで泣ける。
で、芝浜の話を聞きながら「おれもがんばらなくちゃいけねぇ」ってなことをね。
ほんとにこの日の芝浜は刺さったな。

久しぶりに落語聞いて、やっぱりもっと聞きたいな、と思ったね。
今年はたくさん聞きに行こう。

Musical Days [芝居]

先週土曜日。
昨年の芝居でお世話になった鈴音さんが出演するミュージカル、天才ホテルの「蟻と僕」を見て来た。
実在の人物の伝記を元に脚本を作ったという意欲作であり、ものすごく重い内容の話で。
事前にいろいろと話は聞いてたけど、実際に見て、これは稽古も大変だ、と納得。
鈴音さん自身、これほど精神的に揺さぶられる役は役者人生で初めて、とのことで、稽古中は電車は乗り間違えるわスケジュールの日にちを勘違いするわで大変だった様子。

小劇場系ミュージカルって、見るの初めてだったんだよね、おそらく。
むかし何か見てたかな?
舞台の使い方が非常にうまくて、たくさんの人が出て来てもきれいに見えるという素晴らしい演出。
アレだけの複雑なメロディを作るのも大変だっただろうなあ、と。
ただ、音楽に関してはなんというか。それこそ昨年ぼくは「セリフに音楽をつける」ということをしたもんでね。「すごい曲作るな」と思う反面「もう少し言葉を考えた上でフレーズ作ってあげたらさらにいいのに」なんてことを思ってしまったのも事実。
ま、なんにしろアレだけのものを作り上げるというその力に、頭は下がります。

そして今日。
そんな鈴音さんからのお誘いで青山劇場でのミュージカル「ディートリッヒ」を見て来た。
商業演劇のミュージカルは、やっぱり規模が違うなあ、とね。
比べて云々ということではまったくないけど。というか、一緒のものとして考えるものじゃない気もする。
ミュージカル役者さんは、やっぱり歌が違うね。今回は特に女優さんはほとんど宝塚出身で。先週のミュージカルの中でも「ミュージカルをやってる役者」さんと、そうでない役者さんでは歌が大きく違ったからなあ。

こちらは女優マレーネ・ディートリッヒのお話で、話の中でベルリンがキーになるわけなんだけど。戦争でベルリンがどうなったか、っていう下りにおいて、昨年見て来たいろんなものを思い出したりしてね。そう言う点でも、面白いミュージカルでしたよ。

しかしあれだね。「芝居やりたいな」と思うことはしばしばあるし、今日なんかもふつふつと沸いてたりするんだけど、「ミュージカルをやりたい」とは思ったことないんだよな。
こんなに音楽もやってるのに。

ドラマ [芝居]

最近、CSのTBSチャンネルで「乳姉妹」再放送してるんだよね。朝早い時間なんだけどとりあえず録画して毎日見てたりするのね。
で、それとは別に、このところまた古いVHSをDVDに移してるんだけど、今「もう誰も愛さない」を見ながらダビングしてたりもして。

「乳姉妹」「もう誰も愛さない」を立て続けに見てビデオを止めたら、TBSチャンネルでちょうど「男女7人秋物語」の放送してた。もう遅いねや。

今さっきTVつけたらチャンネルそのままだったんだけど、その時は「ママはアイドル」やってた。

もう、今がいつの時代だかわからない。
でも、妙に楽しい気分。