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永遠に奪われた話 <後編> [音楽]

KANさんのライブに初めて行ったのは、実はわりと遅くて1997年のツアー。
ライブビデオ「DECIMO」という作品になってるライブね。
それまでも毎回おもしろいライブをしてる、というのは雑誌でも見てたし、
この時点ではライブビデオも出てたのを買ってたし。
そんな中で、この時のツアーは「初のノーギャグツアー」という触れ込みで。
クラシックバイオリニストをメンバーに加えてのライブ、ということで。
(そのバイオリニストが後の奥様)。
このライブの時に聞いた、当時の新曲『Songwriter』
シングルで聞いていい歌だなあ、と思ってたのだけど、
実際に生でこの曲を聴いた時に、ぼくはあるポイントで何かスイッチが入っちゃったのか、
どうにもこうにも涙が止まらなくなっちゃって。
もはや嗚咽の域で、となりで見てる当時の彼女にそれがバレないように必死だった。
ほんと、自分でも「どうしたおれ?」と思うくらい。

後に、別のライブで『Songwriter』を聴いた時。
歌い始めたときに「そういえばあの時、すごい号泣したっけなぁ」なんてのん気に聴いてたら、
同じところでまた、スイッチ押されて号泣してしまった。
ああ、おれこの曲、来ちゃうんだ、と。
多分、なにか自分と思い切り重ねてしまってるんだろうね。
・・・今、これを書きながらKANさん聴いてたら、見事にこのタイミングで『Songwriter』流れてきた。
聞きながら、あ、今日は大丈夫かな?
と思ってたら、ダメだった、涙出てきた。
これ、ほんとにどのくらいダメか、っていうと、
歌詞を口に出して読んだだけで、のどが詰まって声が出なくなるレベルでダメ。
自分で音楽作っていく以上、ずっとこの気持ちを重ねちゃって泣くんだろうな。

ちなみに「ソングライター」としてのぼく(なんか偉そうだけど)が、
最終的に目指してる最高峰の曲が『東京ライフ』
あの曲を作れる領域に、自分がいきたいというのがある時期からの目標。
数年前、音楽仲間であるシンガーソングライターの宇津雄一氏(現・才雅氏)のラジオ番組で、
「人生の最後に聞きたい曲」を聞かれた時に、迷わず『東京ライフ』と答えた。
それだけ、大きな存在。

ちなみに、内容的にはぼくの『flow』という曲が『東京ライフ』の要素を多分に持ってて、
『raison d’être』が『Songwriter』に匹敵するな、ということも後から気がついた。
やっぱり、大事なところでしっかり影響されてる。

——
昨年の10月。
毎月出演させてもらってる六本木Real Diva’sからの配信番組に、ゲストにKANさんが来るという。
KANさんのバックバンドのドラムでもある清水さんがホストの番組なので、
十分にあり得る話なんだけど、
いつもの馴染みの店にKANさんがいらっしゃる、というそのことだけでぼくもなぜか浮き足立つ感覚。
配信のみの番組なので観覧客としては入れないのだけど、
これ、なんとかお願いしたら隅の方にでも入らせてもらえないものかなぁ、
なんて都合のいいことを考えて、店長に泣きのお願いをしようか、ということを本気で考えた。
のだが。
なんと同日、系列店であるケネディハウスでぼく自身も出番があって、どうにもかなわぬ、と。
正直この日のライブの本番は、六本木での状況が気になってしかたなかった。
帰ってから時間差で配信を見たのだけど、KANさんは配信でも、六本木でも、KANさんだったなぁ、と。

そしてこの時、ぼく自身がKANさんとものすごく近いところまで来られてるけれども、
それでもまだまだ、「お前はまだ憧れの人には、そう簡単に直接会えるほどではないんだぞ」と、
そう言われてる気がした。
もっと研鑽を積んで、ちゃんと同じ土俵に上がれてから、来るべき時にようやく会える日が来る、と。
その日を目指してがんばりなさい、と言われたような気がしたのだった。

そして、その機会は永遠に奪われてしまったのだ。
あの日、自分の仕事を終了した後に、六本木に駆けつけて無理矢理にでもご挨拶させてもらうべきだったのか。
そうしてたら、何か変わっただろうか。

・・・・・・。

ただひとつ。
この日、気持ち悪がられても構わない、と、Real Diva’sの廣瀬店長に、
ぼくがどれだけKANさんの音楽を好きで聴いているか、
影響されているか、ということを文面にして伝えてもらった。
そして、そのことについてKANさんからお返事をいただいた。

 僕をきっかけに、同じ音楽業界で活躍される方がいらっしゃる事は
 実に喜ばしく思います。
 今後とも「お互い」音楽業界を盛り上げてまいりましょう! 

この言葉を胸において、この先ぼくは進んでまいります。
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永遠に奪われた話 <前編> [音楽]

そろそろ書けるかな。長いの。
しょうがないけど、長いよ。

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ぼくが初めてKANさんの曲を聴いたのは中学時代。
毎週欠かさず聴いてた、NHK-FMの新譜をたくさん流してくれる番組。
そこでかかった『テレビの中に』が最初。
「”カン”のデビューシングル」と紹介されて曲が流れて。
「ポップな人がデビューするんだな」というくらいで聴いてた。
その後雑誌で見て「KAN」という表記だったことと、親しげのある"あんちゃん"だな、
なんてことを感じて。

次に触れたのは、やはりラジオで流れてきた『だいじょうぶ I’M ALL RIGHT』
ああKANのシングルなんだ。いい歌だな、と。
その少し後に、アルバム「GIRL TO LOVE」の発売に合わせて、FMのユーミンの番組に出てて。
そこで聞いた『言えずのI LOVE YOU』がかなりの印象を残して。
しかしこの時、いちばん心に残ったのは、番組の終わりのこと。
ユーミンから「最後に聞きます。KANさんは今、恋をしてますか?」という問いに、
あの声、あの口調で「もちろんです!!」と答えたんだよね。
それ以来、今でもずっと、ぼくの中でのKANさんの印象はこの「もちろんです!!」に集約されてる気がする。

以来、KANという人が気になりだしたんだけど、
高校に入った頃、深夜のTV番組で新譜のPVを流してる番組を録画してたら、
そこにKANさんのインタビューが入ってて。
アルバム「HAPPY TITLE -幸福選手権-」の発売に際してのインタビュー。
本当は、今まで3枚のアルバム同様、収録曲のタイトルをアルバムタイトルにしようと思ってて、
「UNIT OF SOCIETY」になかば決めかけてたのだけど、覚えにくいな、と。
(ここで、急にカメラ目線で「ね?今覚えられなかったでしょ」と視聴者に話しかけるのも新鮮だった)。
で、全体的に暗い曲が多くなってしまったので、せめてタイトルくらいはハッピーに、
「HAPPY TITLE」、訳して「幸福選手権」と。
「そう、人生は”幸福選手権大会”なんだね」と説明されて。
そしてその後に流れた『東京ライフ』のPVとその曲で、ぼくは一気に、
KANさんに惹きつけられてしまった。

そこからは友達に「”KAN”いいよ!」と勧めまくって。
まわりでは「誰それ?」状態だったけどね。
その次のシングル『健全 安全 好青年』は発売日に買ったりして。

高校2年の時、ぼく夏に1ヶ月、サンディエゴの田舎町にホームステイしに行ったのね。
ちょうど行ってる間にアルバム「野球選手が夢だった」が発売されて。
戻ってきたらアルバム買わなきゃ、と思ってたんだけど、
ぼくが勧めたうちの1人がレンタルしたらしく。
ぼくの分もカセットにダビングしておいてくれたんだよね。
で、しばらくそれで聴いてればいいや、と聴いてたんだけど。
そんな中で、アルバム1曲目の『愛は勝つ』がシングルカットされる、と。
「元気でる感じだし、いいかもね。KANさんにしてはちょっと珍しい曲だけどね」、
なんて言ってたら、年末に向かってどんどんすごいことになっていって。
ちゃんと買ったアルバムのCDはぼくの友達を渡り歩くことになり。

『愛は勝つ』の次のシングル『イン・ザ・ネイム・オブ・ラブ』は、
KANさん自身が、「プレッシャーに負けたシングル」と言ってたように、
ちょっと力みすぎたかな、というのはあったけど、
アルバム「ゆっくり風呂につかりたい」は名曲揃いで。
『プロポーズ』とか『恋人』とかピアノでよく弾いて遊んでたし、
後輩に頼まれて『恋人』のピアノ譜を書いたりもしたね。

その後も流行りとかなんとか関係なく聴いてたわけだけど。
浪人中に出たシングル『死ぬまで君を離さない』はちょっと衝撃だったな。
アルバムの中ではよく出てきてた、この手の真摯なバラードをとうとうシングルにしたか、と。
そして何より、名曲すぎるな、って。聞けば聴くほどすばらしさにやられて。
カップリングの『KANのChristmas Song』もかわいらしくて好きだったし、
コーラス譜を書いたりしてたくらいなんだけど、何よりこの時期は受験生だったからねぇ。
アルバム「TOKYOMAN」が出たのはまさに入試期間中。
さすがにそんな時期におちついて聞けないので、全部終わるまでガマンして。
大学が決まってから落ち着いて聞いて、ああ、なんていいアルバムなんだろう、ってね。
今でもKANさんのアルバムで一番好きなのが「TOKYOMAN」。
ここからの3枚はちょうど大学時代の思い出と重なるんだな。戸塚の街並みとか思い出す。

この頃から、ぼくの中でKANさんは、いちばん敬愛するミュージシャンになっていた。

だめだ、長くなりすぎる。
ここらで、1回区切ろう。後半へつづく
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影響を受けてるのではなく、影響されてる元が同じなんです [音楽]

そろそろ、ちゃんと書かなきゃな。

ぼく、実に日常的に坂本龍一の音楽を聴いてます。
全キャリアの中からぼくが好きだと思う曲(結構な量よ)をiPodに入れて、ほんとよく聴いてる。
「今、ちょっと言葉のある音楽じゃない方がいいな」という時は、まず最初に候補に上がるくらい。
だから、今月初めにニュースを目にしてしまって脱力し切ってしまった時も、
その帰り道はいつものように聴きながら帰った。その音楽を聴くことは、まったくもって特別なことじゃない。
もちろん、ちょっと気持ちは違ったけどね。その時は。

ぼくの作る曲、特に言葉の入らない曲においてはよく、「坂本龍一好きでしょ」って言われるのね。
もちろん好きです、と。
ただ、「坂本龍一の影響受けてるね」と言われたら「いや、そうじゃないんです」と。
これ、同じ土俵で語るのはほんと烏滸がましいことだってわかった上で言うことだけど、
ぼくの音の影響は坂本龍一ではなく、ドビュッシーなんですよ。
ドビュッシーの影響を大いに受けている、という点で坂本さんとは同じなのです。
さすがにぼくは「なんで自分はフランス人じゃないんだ」とまで思ったことはないけど。
そんな、同じところに影響を受けた人の音楽が、引っかからないわけがない。

---

ぼくが初めて坂本龍一という人を認識したのはベストテンで見た『い・け・な・いルージュマジック』
どちらかといえばあの時はキヨシローの方が印象強かったけど。
その後に『君に、胸キュン。』でYMOが出てきた時に「坂本龍一ってYMOの人だったんだ!」と知る。
小学校3〜4年生くらいの話ね。

その後、6年生になった頃にテレビで『STEPPIN’ INTO ASIA』を演奏してるのを見て。
多分、矢野さんと一緒に出てたヒットスタジオだったんだろうな。
(ちなみにその時に、坂本龍一と矢野顕子が夫婦だということも知った。)
その曲にものすごく興味を惹かれてね。
で、近くのレンタルレコード屋でシングル版を借りてきて、テープに録音して繰り返し聴いてた。
同じ頃に映画「子猫物語」のCMもたくさん流れてきて。
その音の展開の気持ちよさに心持って行かれて。
中学生になって、地元の図書館でカセットテープを借りられるようになった時に、
「未来派野郎」を借りて、ほんとによく聴いてた。
だから、ぼくにとっての坂本龍一の原点は、その辺。
そこから遡って「Esperanto」とか「音楽図鑑」を聴いてみたりしたのかな。
(同時に矢野顕子にもどっぷり浸かって行ったなぁ。)
そこからはコンスタントに聴いてきてる。

とはいえ、全部が全部、好きだというわけではない。
沖縄への傾倒が強くなって行った頃は「そろそろ戻ってきて」と思ったし。
近年のノイズ/アンビエント系のものは「これはおれの好きな音ではない」と思ったり。
たくさんたくさん聴いてきたからこそわかったのは、
ぼくは坂本龍一の「ハーモニー」と「リズム」が好きなんだ、と。
クラシック的なアプローチももちろん好きなんだけど、
それよりも、一聴して「坂本龍一の打ち込み」とわかるあのリズムが好きなんだ、と。
いちばん好きなアルバムが「heartbeat」である、というのはきっとそこ。
あの時期にプロデュースした作品でも、中谷美紀の『天国よりも野蛮』とか、
中森明菜の『NOT CRAZY TO ME』とか、薬師丸ひろ子の『二人の宇宙』とか。
自身の大胆なリミックスである『MERRY CHRISTMAS MR.LAWRENCE (DRIVES R.S.)』なんか大好き。
その手の打ち込みとはちょっと違うけど、竹中直人の『君に星が降る』もリズムが気持ちいい。

ハーモニーとしてはやっぱり「THE LAST EMPEROR」のテーマの、曲中でふっと転調する瞬間とかたまらないね。
全部聞くと17分と長尺だけど、『El Mar Mediterrani』の大テーマ部分の音の動きなんか、何度聞いてもゾクゾクするよね。
『A Flower is not a Flower』とか『TANGO』の、切なさとか憂いに優しさが醸される、メジャーとマイナーが絡み合って展開する世界観とか。

そういうところが好きなので、近年の、もはや「音」を探るような曲はあまり入り込めてない。
初期の「B-2 UNIT」とかの「いかにハーモニーから外れたことをするか」を実験してた頃のものも、あまり好んでは聞いてない。

——
昨年末の配信ライブ。
4回放送されたうち2回見たのだけど、あれはいろんな意味でおもしろかったな。
「自分が枯れている」とわかった中で、それでも新しい試みをしようとする。
そしてその中で、今までまったく思いもよらなかった音が出てくる。
ほんと、あの『東風』を聞いて、「この展開部はこんなにも美しいものだったか!!」て初めて気付かされたし。

ただ、あれを見て自分の中の何かが、何かを感じ取ったのかもしれない。
年越しの数日前くらいから、持っている坂本龍一作品をくまなく、聞き直してみよう、と思った。
聞いてて退屈なだけの、よくわからないリミックス集まで、あえて。
1度聞いただけのままだったサントラ盤とかもね。
意外にも、そんなにたくさん聞かなかったサントラの曲をしっかり覚えてたりとか、
改めて聞いたら好きな曲がたくさん入ってるサントラもあったりして。
『Alexei and the Spring』なんて、かなり好みの音だったんだな。

——
今後、坂本龍一の新しい音楽を聴くことができなくなるのは、この上なく残念なこと。
ここ数年の「音」になってきていた彼の音楽が、さらにその後どこに変化していくのか、
もっと聴いてみたかった。知りたかった。

ただ、そんな一方で、
坂本さんには一般に発売されなかった楽曲というのもたくさん存在してる。
企業向けの音楽とか、CMだけで使われた曲とか。
そうしたものを「Year Book」というシリーズ名でまとめてくれてたのだけど、
現時点でミッシングリンクになってる「1990-2004」のものを早く編纂してほしい、
とここ数年ずっと待ってる。
舞台「浪人街」のテーマ音楽、3バージョン作られてるはずで、
ぼくが一番好きだった、芝居の導入時に使われていたバージョンだけいまだに公に出てない。
そんな音源も、聴けるようにしていただきたい。
誰かが、きちんとそこを引き継いで、世に出してくれるのを待ってる。
新しい曲は聞けなくても、聞けなかった曲を聴けるようになる可能性はまだある。
せめて、それを待つ。

——
多分、これからも変わらず、
「今日は坂本龍一を聞こう」って、日常の中で聞いていると思う。
ぼくにとっては、いつもポケットの中に入ってる、そんな感じ。
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『ボレロ』聞くと泣きます。 [音楽]

今日あたり、そろそろ先月のつぶやきをまとめよう、と思ってたのだけど、
なんか忘れないうちに書きたくなって別のこと。

今さっき、「題名のない音楽会」でラヴェルの『ボレロ』をフルで演奏していた。
『ボレロ』昔から大好きな曲です。
初めて聴いた時は(小学生ごろか?)、ずっと同じフレーズが繰り返されてて、
おもしろいけど、それほど惹きつけられるでもなくて。
あるときふと、その構造が見えてきたことがあって、
そうなった時に、この曲のおもしろみがわかってきた。

大学時代に、劇研の基礎練の中でたまに、
「暗闇ボレロ」って名前をつけた、感情解放目的のプログラムをやることがあって。
広い多目的ホールを真っ暗にして、大音量でボレロを流して、
それぞれ脱力したところから始めて、音楽からくる感情だけで好きに動いていく、っていうもの。
この「暗闇ボレロ」、ぼくすごく好きでね。
初めのうちは微動、って感じなんだけど、だんだん振れ幅が大きくなってって。
最後の手前で転調した瞬間、全部の力を放出したい衝動に駆られて。
転調から戻った次の瞬間に終わる、あの時の毅然とした心持ち。

初めて「暗闇ボレロ」をやった時に「そうか、『ボレロ』の15分間って、こういうことなんだ」
って体で感じたのもよく覚えてる。

乱暴に言っちゃうと、『ボレロ』の終盤の転調までの13分ていうのは、
その転調するまでの長い長い序章のようなもの、だと思ってて。
初期微動から、あの転調する瞬間を迎えるまでに至るには、あれだけの時間がかかる。
それだけに、転調した瞬間、全てが解放される。
毎度、転調した瞬間泣きたくなる。ていうか、泣く。

そして、転調して爆発を起こして8小節ののち、
その感情の昂りの中、元の調に戻って地に足をつける。
4小節で体制を整えた次の瞬間、15分続いてきたリズムが不意に止まって、
ブレーキをかけて終止。訪れる空白。号泣。

あの、今、曲を思い出しながら書いてて、それでも涙出てくるわ。
(これ、演奏端折られると、流れが自然じゃなくなるから気持ちがたどりつかないんよね。)

——
今までも何度も聴いてきてる『ボレロ』なんだけど、
今日は初めて気がついた発見が。今さら、というかここまで聴いてきてもまだ、というか。

最初の方では、基本和音としては「ドミソ」でしかないんだよね。
クラシックの曲なのであまりコードで書きたくはないんだけど、まあ「C」の和音ですよ。
そこに、メロディが「レ」とか「ソ」とかで伸ばしてると、その「C」がメロディに引っ張られて、
「Cmaj9」だったり「G/C」「Dm7/C」だったりという響きに”聞こえる”。
単純な音のはずなのに、複雑な和音に聞こえてくる。
展開部では「シ♭」がなるので「C7」にもなるし。
そうかそうか、メロディだけなのにそう聞こえてくるんだな、と。

これが、楽器が増えてくるに従って、メロディにハーモニーがついてくるわけだけど、
最初の「ドーーーシラドレシラ」の「レ」のところのハーモニーに「ファ♯」が入ってくるの、
これかなりのキモだな、と。
おそらくこれ以外の音は、全体のハーモニーを崩さないような音程をチョイスされてるのに、
この「ファ♯」は1音だけ、わざと調整を混乱させるように置かれてる。
この音があるだけで、一瞬アラビア音階のようなイメージを想起させられる。
(細かく言わないけど、もう1ヶ所、ハーモニーにこの「ファ♯」がでてくるけどね。)
すごいエッセンス、というかワナのような。

それと、初めのうち、下地の和音は「ドミソ」と「シレソ」の2つしかなかったのに、
楽器が増えて和音感がはっきりで始めると、下地の和音もそれに合わせて微妙に変化してる。
ずっと同じことをしてるわけではなかった。
ただ、基本の「ド/ソ/ソ」がずっと変わらないので、そこに気づけていない。

——
などと、今日は改めて発見がたくさんあったなぁ、と思いながら聴いてたら、
全楽器が入ってきて終焉に向かう手前の展開部で、
最低限の和音感を残して、ほかのすべての楽器がメロディをユニゾンした瞬間、
かなりグッときてしまってツツッと涙が。
そこ1回しした後に、同じフレーズが今度は大々的に和音感を伴って響いてきた時にさらに涙ひと押し。
画面見てたら、檀れいさんも同じように涙流してて、思わず「だよね、だよね。」と言いたくなる。
もちろん、その後の転調の瞬間、終わった瞬間、しゃべれないくらいに号泣。

—-
あれ?
前にもブログで『ボレロ』のこと書いてたっけ?
と思って調べてみたけど、書いてはいなかった。
ただ、2008年4月にドビュッシーの『仮面』について書いた時に、
「『ボレロ』の話も書こうと思ったんだけど、それはまた今度」って言ってる。
12年越しで書きました。

たまには、ホールに『ボレロ』聴きに行くのもいいかもな。タオル持って。
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ドリで勝手にベスト盤 [音楽]

勝手にベスト盤企画、「DREAMS COME TRUE編」行ってみましょう。
今回も3枚組想定、51曲、かな?

ドリは今まで「The SOUL」「The SOUL 2」のファン投票ベスト、
バラード集の「ドリマージュ」、ポップス編の「ドリマニア」の2種類の企画盤、
それに30周年記念の3枚組オールタイムベスト、「私のドリカム」「私だけのドリカム」と、
長い歴史の中でいろいろと発売されたわけだけど。
30周年で出された2つ、計100曲を押さえれば、ある程度は網羅できるよね。

で、おれ選。
わりとドリの曲でも好きな曲調は偏りがあるのだけど、
ベースの中村正人氏選曲の、「私だけのドリカム」3枚目=「MASA DISC」は、
実にぼくの好きな偏りに沿われてて。
このディスクの出だしから6,7曲目くらいまで、「おれが選曲してもこれ選ぶ!」っていう、
みごとなかぶり方でうれしくなっちゃったもんね。

てなところで、おれが選ぶとこんな感じです。

「おれだけのドリカム」
  Don't You Say…
  週に1度の恋人○
  STILL
  うれしい!たのしい!大好き!●
  MEDICINE
  LOVE GOES ON…○
  さよならを待ってる○
  KUWABARA KUWABARA
  ESCAPE○
  雪のクリスマス○
  彼は友達
  Goodbye, Darlin’○
  薬指の決心○
  4月の雨○
  銀河への船○
  LOVETIDE○
  go for it!○
  i think you do○
  すき●
  沈没船のモンキーガール●
  IT'S SO DELICIOUS○
  SWEET REVENGE○
  ROMANCE○
  しあわせなからだ○
  そうだよ○
  そんなの愛じゃない
  MARRY ME?○
  みつばち○
  make me your own
  朝がまた来る●
  三日月●
  東京ATLAS
  flowers○
  24/7 -TWENTY FOUR/SEVEN-●
  SNOW DANCE●
  スキスキスー[ハート]
  いつのまに○
  カノン○
  ONE YESTERDAY -DCT MIX-
  マスカラまつげ●
  ラヴレター○
  何度でも●
  SPOON ME, BABY ME○
  大阪LOVER●
  アピール
  NOCTURNE 001○
  ANOTHER JUNK IN MY TRUNK○
  ONE LAST DANCE,STILL IN A TRANCE
  愛がたどりつく場所●
  KNOCKKNOCK!
  YES AND NO(TV Drama Version)

 <BONUS TRACK>
  君をみつける
  JAZZY "M"~from "WHEREVER YOU ARE"

[●=「DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム」収録曲]
[○=「DREAMS COME TRUE THE ウラBEST! 私だけのドリカム」収録曲]


さすがに、30周年ベストのどちらかに入ってる曲が多いね。そりゃね。
で、やっぱりEPIC期の方にボリュームは多少偏るかな。
ちなみにドリはわりと定期的に、「ライブで選曲されにくい曲」ばっかりを並べるライブ、
っていうのをやってくれて、そういう時の選曲が実にツボにくる。

BONUS TRACKにしてる2曲は、正人さん名義の「長男の嫁 ドラマ・トラックス」からの曲ね。

ほんと、EPICの頃のアルバム/シングル、全面的にリマスターしてほしい。
ベスト盤でのリマスター具合聞くと「細かいところもやって!!」って言いたくなる。


ドリ好きな人、それぞれが50曲ずつ上げたら、みんなが全然方向性違うんだろうな。
お楽しみいただけましたでしょうか。
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明菜ちゃんで勝手にベスト盤 [音楽]

ちょっと前に予告してた「勝手にベスト盤」企画。
この前ずっとライブビデオを見てたので、まずは明菜ちゃんからはじめてみる。

明菜ちゃんのオフィシャルのベスト盤てあまり多くなく、
レコード会社の枠を超えてるものも2014年の「オールタイム・ベスト」だけかな?
しかもあれは、ほぼシングルメインのベスト盤(2枚組)なんだよね。
オールタイムベスト的な、アルバム曲も考慮したベスト盤て、そういえばないなぁ、と。

で、選びました。明菜ちゃんで50曲。(本当は削れずに51曲ある)。
こんな感じの3枚組でも出てくれれれば買います。すぐ。

「Akina Nakamori All Time Collection」
  飾りじゃないのよ涙は
  ロマンティックな夜だわ
  UNSTEADY LOVE
  DREAMING
  SO LONG
  ENDLESS
  マグネティック・ラヴ
  モナリザ
  ロンリー・ジャーニー
  Back door night
  Labyrinth
  マリオネット
  燠火
  LA BOHÈME
  ノンフィクション エクスタシー
  TANGO NOIR
  MIND GAME
  OH NO, OH YES!
  モザイクの城
  赤のエナメル
  FAREWELL
  TATTOO
  I MISSED "THE SHOCK"
  Blue On Pink
  さよならじゃ終わらない
  Close Your Eyes
  Standing in Blue
  Dear Friend
  Everlasting Love
  NOT CRAZY TO ME
  愛撫
  月華
  PRIDE AND JOY
  METROPOLITAN BLUE
  MOONLIGHT SHADOW-月に吠えろ
  APPETITE
  夜の匂い
  おいしい水
  帰省 ~Never Forget~
  オフェリア
  Carnaval
  Carmesi
  スローモーション(Double Decade)
  Rain
  紡ぎ唄
  落花流水
  嘘つき
  SOLITUDE (2007 ver.)
  thinking of you
  REVERSE
  SWEET RAIN
  unfixable


デビューから数年間のシングルももちろんいいのだけど、
おれ戦ベスト盤、と考えた時に、その後と交わらなくて。
「POSSIBILITY」以前のアルバム曲も、いくつか好きな曲もあるのだけど、
群雄割拠の中泣く泣く削っていったら、
がっちり「BITTER and SWEET」以降ばかりになってしまったね。

『飾りじゃないのよ涙は』は、2002年の「歌姫 Double Decade」のバージョンもいいよね。
アルバム『不思議』の曲は基本『不思議』のバージョンで。
『マリオネット』だけは「Wonder」のバージョンでも雰囲気損ねてないので、そちらも可。

ということで、
"シングルの明菜ちゃん"しか知らない方はぜひ、
アルバムを聞くときの参考にでもどうぞ。
(まあ、好みは偏ってるかもしれないけどね。)
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『ブルージュの鐘』に関する一考察 [音楽]

今日は少しばかり、マニア的推測のお話。
そして最初に「敬称略」のおことわり。

松田聖子の1982年のアルバム「Candy」の中に、『ブルージュの鐘』という名曲があります。
細野晴臣の作曲で、落ち着いた叙情のある曲です。
ファンの間ではこの曲、「幻の1stテイク」があることでも有名な曲です。
アルバム発売当初の1st,2ndプレスまでのものと、それ以降のプレスで、
聖子ちゃんの歌が全然違うのです。
「歌い方が違う」「テイクが違う」というようなものではなく、
「そもそも歌った時期が違う」というくらい、声そのものが違うのです。
現行CDで聞けるものは全て、「それ以降」のものです。

聖子ちゃんの声は、シングル『風立ちぬ』の時期に、過労から喉の調子を悪くしてしまい、
次のシングル『赤いスイートピー』の頃から声/歌い方が変わります。
それまでの勢いのある声から、「キャンディボイス」と呼ばれる艶っぽい甘い声になるのです。
今聞ける『ブルージュの鐘』は「キャンディボイス仕様」のもの。
幻のテイクは、以前の歌い方に近いものです。
なぜこのようなことになってるのか、いまだにはっきりしたアナウンスは一切出てないのです。
そんなことをちょっと頭の隅に置いてもらって話は少し時期を遡ります。

シングル『夏の扉』でノリに乗っている時にリリースされた1981年のアルバム「シルエット」。
この中で1曲だけ、スポットお試し登板で松本隆が初めて聖子ちゃんに詞を書きます。
そして次のシングル『白いパラソル』で、シングルも担当することになります。
ここできっと「次のアルバムは全面松本さんで行きます。曲の人選は好きにやってください」
というような通達があったのではないかな、と。
一番勢いのあるアイドルで好きにやっていいよ、となって、松本隆は昔の仲間、
“はっぴいえんど”大滝詠一鈴木茂に声をかけて、2人を歌謡界に引っ張り出します。
この時期はまだ松本隆本人も、その後の”松田聖子のアイデンティティを作る”ほどの存在になるだなんて、思ってもなかったのではないかな、って。
だからこそ、「できるときに、やれることを」って、この人選になったんじゃないかな、ってね。

そして2人に半分ずつプロデュースをお願いしてできたアルバムが「風立ちぬ」です。
A面5曲を大瀧さんが、シングルリリースされてた「白いパラソル」以外のB面残り4曲を鈴木茂がアレンジプロデュースをする、ということで、
このアルバムの中で”はっぴいえんど”の4人のうちの3人が邂逅するわけです。
細野さんだけが、ここでは登場しません。

これが、現在目に見えてる形で歴史となっている事実。

さて、ここからは仮説です。
このタイミングで細野さんが登場しなかったのはなぜなのか。

いや、そうじゃない。
きっと松本隆は細野さんにも声をかけていたのだろう、というのが今日のテーマ。
松本さんは大瀧さん、茂さんだけではなく、細野さんにも声をかけていただろう。
そして少なくともこの時点で細野さんの曲も、1曲はレコーディングがされていただろう。
そう、それが先述の『ブルージュの鐘』
幻の1stブレスの歌声を聞く限り、アルバム「風立ちぬ」の時期に録音していた、と考えてもおかしくないわけで。
人選的に考えても、わざわざ1人だけを外す意味はない。
仮説ではあるけど、この時期に曲があったのは間違いないんじゃないかな。
実際に「風立ちぬ」収録曲と1stプレスの『ブルージュの鐘』を並べて聞いても、声に違和感はないからね。

さて、ここからいろいろと考えるのが楽しいところ。
まずは『ブルージュの鐘』が「風立ちぬ」に収録されてたらどんなアルバムになってたか。
大滝/鈴木/細野の担当バランスはどんな感じになる予定だったのか。

そして、なぜ今の形に落ち着くことになったのか。
○レコード会社側が「はっぴいえんど」色が濃くなるのを避けた。
○大滝/細野の楽曲に対して鈴木曲が弱くなるのを避けた。(失礼!)
○誰とは言わないが、共存を拒んだ(!)
まあ、これは「松田聖子」を売りたいところに「はっぴいえんど」のことばかりが話題になるのを避けた、というところが正解のような気がする。
アルバム「Candy」では大瀧さんと細野さんが2曲ずつ担当してるからね。
(「Candy」には茂さんは登場しない)。

で、なぜ「Candy」の1st,2ndプレスだけボーカルテイクが違うのか、という問題。
これは、正直あまり深い意味はないんじゃないかな、って考えてる。
ひとつは、単純な手違い。
録音し直したのに、プレスに回すときに前のボーカルのままで送ってしまったという説。
もうひとつは、「そぐわなかった」説。
1曲だけあまりに声が違うので、すでにリリースしてしまったものの「やっぱりこれ、録り直しませんか」ということになって、しれっと3rdプレスから差し替えた、という説。

ちなみにだけど、このアルバムに収録されてる細野さんのもう1曲『黄色いカーディガン』という曲は、ボーカルテイクは同じだけど3rdプレス以降は微妙にミックスが違う。
わかりやすいのは、コーラスの入り箇所の違い。
そんなことも合わせて考えると、んーー、いや、わからないな。
どちらも考えられる。

謎は謎のまま、でもいいんだけど、
どこかのタイミングで誰かにインタビューで聞いてみてもらいたい。
そして、1stプレス分のボーカルのものも、何かの機会にしっかりデジタル化して残してほしい。
『いちご畑でFUN×4』が正規リリースされるくらいなんだから。

ということで、アルバム「風立ちぬ」は、もしかしたらはっぴいえんど裏方再結成になってたかもしれない、というお話でした。
2000年に発売された聖子ちゃんの作曲者別にコンパイルされた8枚組ボックスの中には、
通称「はっぴいえんど盤」と呼ばれる1枚があって、3人の作曲楽曲が余すところなく収録されてるナイスな1枚です。

——
さて、聖子ちゃんの楽曲に関して、妄想的に思い巡らせてる話がもう1つある。
近いうち、それも話させてくださいませ。
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鍵盤弾きまさぼうの2020年を振り返る [音楽]

今年はねぇ。
音楽を仕事にしてる人はもういろんなことを考えさせられたよね。
実際これを機に音楽を離れた、って人もいるしね。
「生活しなきゃいけないから、プライドなんか捨てていろいろバイトした」とかね。

3/1に今年最初の"たくらみ"をやったんだけど、その2日前に、
大阪のライブハウスでクラスター発生、というニュースが出て、
一気にライブハウスが悪者代表に祭り上げられちゃって。
そのたくらみの予約で11人いたところ、7人がキャンセル、ということになって、
それが最初の打撃だったかな。
それでもまだ、現場はあるものだと思ってた。
3/3に最後のリハーサルをして8日のライブ本番を待っていたびゅーちふるず。
6日に、ライブ主催のDATCHYさんから中止の検討の話が出て、ああ、来てしまった、と。
そこから数ヶ月、ことごとくライブは中止。

その間、どんなことをしたか、というのがその人の本筋を表すんじゃないかな、
とぼくは見てるのだけど。
ぼくがやったのは、自分の作品作り。そして、ピアノの練習。
数年前に担当した映画のサントラを「作品集」として仕立てよう、というのは、
当初からずっと考えていたことだったんだけど、
映画の再編集の話なんかもあって、「その後にやろう」なんて言ってるうちに数年。
ちょうどよいのでここらでまとめよう、ってね。
その作業をしながら思ったのは「ああ、おれやっぱり曲を作りたいんだ」ってね。

それとピアノの練習。
これは完全にクラシック曲。まあ、ドビュッシーばかりだけど。
昔弾けてたけど、もう今では全然弾けなくなってる曲を中心に。
練習しながら思ったのは、結局のところ自分は"ピアニスト"だなぁってこと。
ピアノで表現するのがいちばんやりやすいしおもしろい。
"キーボーディスト"ではないんだな。
そこを求められるとだんだん苦しくなっちゃう。

徐々にライブの現場が解禁されてきても、基本的には配信あり、とか配信のみ。
まあそれでも仕事として現場に出られるのはありがたいことだな、と。
でも、自粛期間中にいろいろと考えたり、わかってしまったこともあって、
ふと気がつくと、変なストレスもあったりしてね。
キーボード的な現場で特に、楽しめてないな、って。
ステージ終わればそれなりに楽しかったと思えるし、お客様からの反応もよいのだけど、
現場に行く前に少々どんよりした気分になってる自分にも気がついたりしてね。
いやいや、せっかくなので楽しんでいきましょうよ、と自分に言い聞かせたりしつつ。
気分良く音楽できる環境が、世間的に許されるようになると
そのへんも変わるのかもしれないけどね。
ただ、やっぱり自分はピアニストであってキーボーディストではない、というのは、
今後ちょっと、じわじわと推し進めていこうかな、なんて。

ま、そんなこんなで、今年のライブ。
やるはずだったものも含めて載せておこう。

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×中止
☆配信あり
★配信のみ

【1月】
1/9(木) Mio&まさぼう @六本木 Real Diva’s
1/13(月・祝) びゅーちふるず @吉祥寺 Planet.K
1/28(火) 永井実穂セッション @新宿 Golden Egg
1/30(木) Mio with Friends Acoustic @六本木 Real Diva’s

まずは通常どりに発進。びゅーちはここでやったのが今年唯一のライブになっちゃったね。

【2月】
2/2(日) Lovetide @恵比寿 天窓switch
2/5(水) Mio with Friends @銀座 KENNEDY HOUSE GINZA
2/25(火) 永井実穂セッション @新宿 Golden Egg
2/26(水) Mio with Friends @銀座 KENNEDY HOUSE GINZA

そもそも今年は「"Mio with Friends"で月に2回出てください」ってケネディから言われてて、
それを実行し始めたところだったんだ。
Lovetideも、3rdアルバムを推し進めるのにいろいろやるはずだったのに、ね。

【3月】
3/1(日) まさぼうのたくらみ vol.22 @四谷 SOUND GREEK Doppo
3/6(木) Mio&まさぼう @六本木 Real Diva’s
×3/8(日) びゅーちふるず @高円寺 Show Boat
×3/18(水) Mio with Friends @銀座 KENNEDY HOUSE GINZA
3/24(火) 永井実穂セッション @新宿 Golden Egg

で、3月ですよ。月初に2本だけやってピタッと休止。
ドラム教室の発表会を手伝う予定も、直前で中止になりましたな。

【4月】
★4/3(金) Mio&まさぼう @六本木 Real Diva’s
×4/8(水) Mio with Friends @銀座 KENNEDY HOUSE
×4/11(土) マクランド @四谷 SOUND CREEK Doppo
×4/18(土)昼 びゅーちふるず @武蔵浦和 花と緑の散歩道
×4/18(土)夜 SOUL CANAPE @西荻窪 Terra
×4/23(木) Mio "レコ発コンサート" @都立大学 パーシモンホール小ホール→延期
×4/29(水・祝) Sunny Funny @四谷 SOUND CREEK Doppo

全滅です。
となりそうだったところに、Real Diva'sから
「キャンセルで日が空いたので、試しに配信ライブしてみませんか?」というお話をいただいて、
初の配信オンリーライブ。
「なんか、ラジオの生放送みたい」という感想。
しかし、3年ぶりのSunny Funnyはやりたかったなぁ。

【5月】
×5/9(土) Mio&まさぼう @六本木 Real Diva’s
×5/20(水) Mio with Friends @銀座 KENNEDY HOUSE GINZA
×5/23(土) ジョイ・ソノリテス @新中野 弁天
×5/31(日) Mac the nice Soul Revew! @四谷 SOUND GREEK Doppo

4月に続いてまた配信ライブをやる予定も、自粛期間の延長でお店自体を休まざるを得ず、
配信ライブさえも中止に。で、結局なにもなくなっちゃった。
映画のサントラに手を入れ始めたのはこの時期かな?

【6月】
×6/14(日) Lovetide @横浜 Hey-JOE
6/23(火) 永井実穂セッション @新宿 Golden Egg
★6/24(木) Mio&まさぼう @六本木 Real Diva’s
×6/28(日) Lovetide @名古屋 鑪ら場

Hey-JOEでのライブは、ライブができなくなった以上に"お店が5月で閉店"
ということの方が大きかったな。
昨年に続いての名古屋も楽しみにしてたんだけど、それもかなわず。
マクランドでも山梨の話があったんだけどね。イベントの中止で行かれず。

【7月】
×7/7(火) Mio "レコ発コンサート" @都立大学 パーシモンホール小ホール
☆7/14(火) Mio&まさぼう @六本木 Real Diva’s
×7/18(土) Mac the nice Soul Revew! @四谷 SOUND GREEK Doppo
7/22(水) まさぼうのたくらみ vol.23 @四谷 SOUND GREEK Doppo
7/28(火) 永井実穂セッション @新宿 Golden Egg
☆7/30(木) Mio with Friends @銀座 KENNEDY HOUSE GINZA

Mioちゃんのレコ発も結局できず。なんとかアルバム「Skylight Waltz」だけは発売されたけど。
毎年のギター教室の発表会ももちろん中止。
7月末で移転予定のDoppoで最後にライブをしたい、と、状況を承知した上で、
あえて「通常通り」のたくらみを開催。
「久しぶりに、普通のライブやったなぁ」という川崎さんの言葉をよく覚えてる。
このときのたくらみで、10年ぶりの作品集「in films」を発売。
月末にはケネディハウスもお客様を入れて復活。
そんな中で、マクランドは「出せるときが来たら出せるように」とレコーディング。

【8月】
☆8/5(水) Mio with Friends @銀座 KENNEDY HOUSE GINZA
8/25(火) 永井実穂セッション @新宿 Golden Egg
×8/29(土) びゅーちふるず @高円寺Show Boat

結局びゅーちふるずの2マンライブもできず、
「とりあえずレコーディングだけ進めておこう」ということに。
本当はLovetideで大阪ライブ、って予定もあったんだけどそれも中止。
マクランドで板橋のお祭りステージ、って話もあったんだけどね。もちろん中止。

【9月】
★9/3(木) Mio with Friends @銀座 KENNEDY HOUSE GINZA
☆9/15(火) Mio&まさぼう @六本木 Real Diva’s
9/22(火・祝) 永井実穂セッション @新宿 Golden Egg

感染拡大の影響で、ケネディハウスでも無観客配信のみ、に変更。
で、この時期、中野サンプラザのステージでSteinwayのピアノが弾ける、
という企画で2時間弾き倒してくる。
こういう事ができるのはこの時期の、せめてものおこぼれ。

【10月】
☆10/1(木) Mio&まさぼう @六本木 Real Diva’s
10/3(土) マクランド @吉祥寺 チェインギャング
★10/8(木) Mio with Friends @銀座 KENNEDY HOUSE GINZA
☆10/24(土) Lovetide @下北沢 Breath
10/27(火) 永井実穂セッション @新宿 Golden Egg

マクランド、せめて年内にライブやろう、と客席も制限してワンマンライブ決行。
初披露から10年越しのレコーンディングとなった『2日目のカレーのように』の発売も感慨深い。
Lovetideも、「なんとか年内にもう1度」ということでピアノとボーカルのデュオで。

【11月】
11/1(日) まさぼうのたくらみ vol.24 @四谷 SOUND GREEK Doppo
☆11/12(木) Mio with Friends @銀座 KENNEDY HOUSE GINZA
☆11/16(月) Mio Birthday Live @六本木 Real Diva’s
11/24(火) 永井実穂セッション @新宿 Golden Egg
☆11/26(木) Mio&まさぼう @六本木 Real Diva’s

移転したDoppoで早くライブをしたくて"たくらみ"。
Mioちゃんのバースデイライブはお客様からの提案で、初のカルテット編成。

【12月】
☆12/2(水) Mio with Friends @銀座 KENNEDY HOUSE GINZA
×12/6(日) びゅーちふるずワンマン @高円寺 Show Boat
12/12(土) はたごと と うたひ @四谷 SOUND GREEK Doppo
12/22(火) Mio レコ発ライブ @原宿 ラドンナ原宿
☆12/24(木) 小野ひとみ&Mio @六本木 Real Diva’s

感染拡大でドキドキしながら、慎重に。
「一緒に歌えない、ディスタンスを取って、座って、そんなのでびゅーちふるず見たくないよね」
ということからワンマンライブは泣く泣く中止。
ただ、せっかくならCDだけは通販しよう、と「令和de平和 オレ昭和」をシングル発売。
あとは、以前から「なにかやろう」と言ってたすずかちはやさんとようやく「はたごと と うたひ」というユニットでライブ。
Mioちゃんのレコ発も規模と内容変えつつ決行、さらに小野ひとみさんとコラボディナーショー。
少しずつ、新しい試みにも手を出せるようになってきたかな。
今だからこそ、の試みもあるよね。

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夏くらいまでは、「予定してたライブが無くなった」ということだったんだけど、
秋以降は、そもそもライブの予定をたてられなかった、という感じかな。

全部できていたらライブは46本。
実際に開催できたのは、配信のみのライブを含め26本。
来年は、夏前には普通にライブできる状況になってるでしょうかね。

とりあえず、いろいろとアンダーグランドで動いて、
表に出ないまでも何かしら発表できるように、進めていきますよ。
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40年ぶりくらいに、解決 [音楽]

ぼくが小学校のまだ2,3年生くらいだった頃。
親が「ウォークマン」なる物を買ってきてね。
ぼくとお姉ちゃんにも一緒に、いわゆるノンブランド的な安いやつを買ってくれたんだけど、
親のはちゃんとした、「SONYのWALKMAN」だったのね。

で、そのSONYのものには、ご丁寧にデモンストレーション用としてカセットテープが1本ついてて。
かっこいいフュージョン系の音楽がA,B面に1曲ずつ入ってた。
その曲がカッコ良くて気に入って、そのA面の方の1曲だけをよく聞いてたんだよね。

そのテープは、何かの時に間違って消してしまったか、
テープが足りない時に消してしまったのか、とにかく聞けない状態になってしまって。
学生の頃くらいだったか、あの曲はなんていう曲だったんだろう、と。
気にはなったんだけど、調べる術もないしなぁ。
と思ったままずっと頭の中に残ってたのね。
で、たまに顔出してきて「ああ、あの曲はなんという・・・」って。

この昨今、ネットでなんとか調べれば見つかるかもしれない、と思い、
時期的なところから「日本のグループならスクエアかカシオペアだろうけど」と、
オフィシャルのページからその時期のものを試聴してみたものの、出てこず。
(その余波として、ちょっと初期のカシオペア何枚か借りた。)

だとしたら、外国のグループかな?
がんばれば探し出せるかもしれないけど、どの辺に焦点当てるべきか?

というかもういっそ、自分で覚えてる部分弾いて、
「この曲わかる人!!」ってブログででも尋ねてみたら、
まわりのフュージョン好きがきっと答えてくれるだろう。
その方法が一番手っ取り早いな。
適当に弾いてみるか。

そんなことを考えてたところ、思いもよらない方向からふと解決してしまった。

セッションとかライブでやるために送ってもらった音源資料なんかで、
あまり音質のよくないままの曲がいくつかあったので、
図書館でその辺の曲が入ってるCDを借りてきて取り込み直ししながら聞いてたら。
なんと、何十年ぼくが探してたその曲がふと流れてきた!!
「あああ!!!! これ!!!!」
思わずデスクの前で声をあげてしまった。

てなわけで、小学生のぼくが「かっこいいな」と繰り返し聞いていたその曲は、
FUSE ONEというプロジェクト的なユニットの『Double Steal』という曲でした。
当時はカセットのCMでも使ってたらしい。
(BassはWill Leeなのね。)
その筋では結構知られてる曲のようなので、多分弾いて「これわかる人!?」って聞いたら、
誰かしら教えてくれたかもしれない。


何はともあれ、非常にすっきりした。

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ひるの歌謡曲 [音楽]

さっき「○○の歌謡曲」という文字を見た瞬間、
条件反射のようにおれの頭の中に流れてきた、
NHK-FM「ひるの歌謡曲」のテーマ音楽。
わかる人、いる?

まだ小学校に上がる前。
富山に住んでた頃に、父がよく聞いてた番組でね。
昼の0:15からの45分番組だった、という記憶。

当時は、聞きたい音楽はレコードを買って聴くか、
ラジオで"エアチェック"するか、という時代。
レンタルレコードなんて存在は、もしあったとしても富山なんかにはまだ普及もされておらず。
当時の富山は、FM放送はNHK1局のみ。
「ひるの歌謡曲」は45分1アーティストを特集する形で、
いわば「ちょうどいいベスト盤」を作って流してくれるような番組だったんだよね。
これを録音したカセットが、いつも車の中で流れてた。
内山田洋とクールファイブ、小柳ルミ子、山口百恵、小椋佳、渡辺真知子、布施明。
この辺、今でも幼少期の教育として染み付いてるんだな。

当時は毎週土曜日なんかに、新聞にFM番組1週間分のタイムテーブルが1面に出てて。
それを父親と一緒に見て、「誰々の特集があるよ」なんて話をしていたのを覚えてるのだが、
・・・てことは、おれその時点でやっぱりかなりの漢字を読めてたんだな。
ちなみに幼稚園の頃にはすでに、エアチェックの方法はマスターしてたな。

そうそう、年長さんの途中で富山から鎌倉に引っ越した時に、
「こっちにはFM東京っていうのもあって、FMは2つも聴けるんだ!」
ってワクワクしたのを覚えてる。小学校前のやつが何に喜んでるんだ、って。

とまあ、「ひるの歌謡曲」からつらつらと思い出したことを書き連ねたのだが、
そんな「ひるの歌謡曲」のテーマ音楽を思い出したい方は、こちらにあったので飛んでみてくださいませ。
Wikipediaによると、2006年まで番組やってたんだね。それは知らなかった。

いろいろと、便利な時代になったもんだよね。
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