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ECLIPSE/Lovetide [勝手にディスクレビュー]

さて、久しぶりのディスクレビュー。
というか、自分が製作に関わってるものなのでセルフライナーノートですね。
ECLIPSE.jpeg
Lovetide 「ECLIPSE」
2024年2月4日発売 1,650円

1. 愛の記憶
2. 冬の夜、星の下
3. にじむParadigm
4. 瞳に映るモノ 私を映す

全作詞:Lovetide Mayumi
作曲:中田征毅 (1,3,4)/Lovetide (2)
(実際のCDのタイトル表記やクレジットに間違いがあるのですが、上記の情報が正しいものです。)
Vocal:Lovetide Mayumi
Piano:中田征毅


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基本的にLovetideの音源は、MayumiさんとトラックメーカーKojiさんの共同作業で作られてる。
録音音源とライブとはある意味別物である、ということは、
長年「ライブバンドLovetide」側に携わるものとして、理解してる。
なので、ぼくがLovetideの音源制作側にまわることはないだろう、とずっと思ってた。

ここに変化が訪れたのが、1つ前のアルバム「Nu World」の制作時のこと。
2021年に初めてライブで披露して以来、おそらくぼくのピアノでしか歌ってない定番曲、
『エンドロール』を収録するのに、「まさぼうさん、ピアノ弾いてください」ということになって。
お。とうとうそんな日が来たか、って。

そんな前段階を置いて、このたび「ピアノ + 歌」といういさぎよい形でミニアルバム的なものを作ろう、
ということを決断したんじゃないかな。
ありがたいことに、まゆちゃんがぼくの「作曲」の部分にも興味を持ってくれて。
ご本人がいちばん得意としてるところを、ぼくに託してくれたということが、
うれしいのと、ありがたいのと、とてつもない緊張感を孕んでるのと。
「絶対いい曲になるのはわかってます」と言ってくれたのは本当にうれしいことだたけど、
「中途半端な曲を渡すわけにはいかない!!」と、作っては消し、の繰り返し。
さらに、「ピアノ + 歌」という前提があるので、あまりバンド的な曲にするのも違うな、
などと書いてみては消し、を繰り返してるうちに、制作期間がギリギリになってしまった。
これは本当に申し訳なかった。

そんなこんなでできた曲の中から、ぼくの作曲のものを3曲。
そして、すでにライブで披露してるLovetideの曲の中から、今回は1曲だけ。
そんな4曲入りの小さな作品集が出来上がりました。

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1.『愛の記憶』
だいぶ前に、まゆちゃんから「こういう歌がすごく好きなんですよ」と聞かせてもらった曲があった。
それまでのLovetideの楽曲からは全然予想できない、ちょっとアンビエントな曲だった。
今回一緒に曲を作ることになった時に、あらためてその曲を提示された。
聞いてるうちに、この歌い出しのメロディがハラハラとこぼれてきた。
あまりに音域が広すぎる、と思いつつ、出てきたメロディに逆らわず、続きを作ってみた。
聞いてもらったら「この曲は、覚醒ですよ!」と興奮気味に伝えてくれた。覚醒、か。
意外な言葉だったけど、なんとなく言わんとすることは、わかる。
そして、その「覚醒」というまゆちゃんの捉え方が、
このEPのタイトルに「ECLIPSE」を復活させるきっかけになったんじゃないか、と思ってる。
ちなみに、「このメロディには安易な言葉は乗せられない。」と、作詞には時間がかかったそうだ。

2.『冬の夜、星の下』
コロナでいろんなことが飛んだ年の秋に、なんとか開催にこぎつけたデュオライブで初出しした曲。
たしかこの曲の基本メロディは、まゆちゃんではなくKojiさんだ、と言ってた。
すでにLovetideとしての。いつものKojiさん制作の音源は出来上がってたのだけど、
現時点において、ピアノとのデュオの形でしかライブに乗せたことがない。
初披露の時から人気の高い曲だったのもあって、今回、いくつかあったLovetide既発表曲の中から、
この曲が選ばれた。「オリオン、カシオペア」を強調したい、というのがリクエスト。

3.『にじむParadigm』
ぼくからのリクエストで、「歌詞だけできてる、というのがあったら、それに曲をつけてみたい」、
ということを伝えたら、ある1篇の歌詞が届いた。
いくつか曲を作ってみた中で、まゆちゃんからリクエストのあった「キャッチーな曲」を、
その歌詞にあてて作ってみた。
後日、その伴奏に歌が乗って送られてきた時、そこには全然違う歌詞がはめ込まれてた。
「あれ?」と思って聞いてみると、
「このメロディには、もっとふさわしい歌詞がある、と思ったので」と。
元の歌詞のイメージをうまく汲み取れてなかったか、という反省と共に、
違う歌詞が乗る、と想起させられたならそれもまたありか、と思ってみたり。
新しい歌詞は、あっという間にかけたそうだ。
この曲はかなりバンド向きだと思ってる。ぜひバンドアレンジもしてみたい。

4.『瞳に映るモノ 私を映す』
ぼくとしては実に珍しい、純然たるバラード。
ここまでバラード然としたバラードは、その昔プレゼンに出した以外は多分、作ったことがない。
この曲を作ったのには1つきっかけがあって。
昨年11月17日の夕方。KANさんのニュースの動揺から落ち着いた頃、
ふと「KANさんのような真摯なバラードを、今なら作れる気がする」と作ったメロディ。
タイミング的に、まゆちゃんに送ってみたところ、素敵な言葉を乗せてくれた。
この曲も「言葉はすぐに出てきました」とのこと。
ただ、あらためて聞いてみると、バラードを作り慣れてない感じも垣間見える気がしてる。

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2/4のライブでは、このアルバムから『冬の夜、星の下』をトリオで演奏したほか、
ライブ本編最後に『にじむParadigm』『愛の記憶』の2曲も聴いていただいた。
実際に音源としてこの4曲を聴いた方は、どんなふうに聴いてくれたんだろうか。
なかなか生の声は届いてないわけだけど、
いつものLovetideとは違う「EP(ExtraなPlay)」として捉えて、聴いてもらえてればよいな、と。

そして、Lovetideの音楽を知っているけどまだこれを聴いてない、という方、
ぼくの音楽の延長としてちょっと興味がある、という方などは、
ぜひLovetideのHPから通販して、聴いてみていただきたい。
(おそらく、サブスクに乗せたりはしないと思われるので)。

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Lovetideは今年の冬に、今まででいちばん大きな会場でのライブにチャレンジします。
ホーンセクションまで入った鉄壁メンバーでのライブになるので、
ぜひ、それを目撃しに来てください。
2024年12月6日㈮19:00~ 
Lovetide Exceptional Live @SHIBUYA PLEASURE PLEASURE !!!
https://lovetide.jp/product/lovetide-exceptional-live-shibuya-pleasure-pleasure/

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