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父島訪問記 島3日目 [散歩組]

さて、滞在3日目。
ひたすら海に出てた。
でもって、「海に出よう!」と思ったのが昨日の夕方なので、
そのための準備なんか全然してなくて。
先に決めてたら、水中にカメラを持って入れるような準備もしておいたんだけど。
なので、海の中の素晴らしい光景の写真は何もありません。

でもって話はちょっと前、昨日の夕方から。

ホエールウォッチングとドルフィンスイムのツアーの予約の電話をする。
今回お願いしたのはシータックさん
「シュノーケリングの経験はありますか?」「ありません。」
「お貸出しする器具などは」「何も持って来てないので」
「泳ぐのは大丈夫ですか?」「人並みです」
といった具合のやりとりで、多少不安がらせてしまったかもしれない。
というか、おれ自身が少々不安になったかもしれない。

そんなこんなで昨晩はなかなか寝付けず。
いや、単に23時前に寝る、と言うこと自体が慣れてないのか。
もしくは、1日自転車で走り回って体が覚醒してしまってるのか。
ま、知らないうちに寝てたけど。

朝起きてからもなんか食欲そんなにない感じ。
なに、おれもしかして相当ビビってるのか。
何に?泳ぎ?ヨット?
いかん、こんなことでは峠恵子に笑われるぞ!
と思い直し、いざヨットへ。

ツアーのクルーの皆様ほんとにいい人で。
丁寧に教えてくれて、フレンドリーで。
よかった、一安心。
今回のツアーは参加者8人。
2人は超ベテランな感じの女子。街の食堂でバイトしてるそうだ。
別の女子2人は、今回の滞在中はひたすら潜ってるとのこと。
それに若いご夫婦。
ぼくと、同じ宿の佐藤さんだけがシュノーケリング初心者。
さらに、ウェットスーツを借りずにいたのは、町娘を除いてぼくだけだった。

今回はずっと晴れてるので当たりですよ。
先便はちょっと寒くて入るのためらうくらいでしたからね、とのこと。
よかった、いい時期で。
そして「先便」(1つ前の船の滞在期)という言葉に、いかにここの島の人が、
おがさわら丸の在不在で生活しているかをあらためて知る。

まずは父島のへりを南の方にクルーズ。
今日は上陸できない南島を、かなり近くまで通ってくれて。
さらに、父島南側の、陸路では行かれないジニービーチそばまで回って。
ハートロックの前で記念撮影。
DSC_7431.jpg
そして、さあ海の方へ。
というところで、ヨット急旋回。スピードアップ!
「仲間の船からイルカがいたという情報があったので」と、
南島の東方面へ。

ヨット数艇一気に集合。
なんか1艇、ものすごい数のお客さんを乗せてるヨットがあって。
「この船くらいが、余裕があっていいよね。」と言う話をしたりして。
さて、イルカ、いました。ミナミハンドウイルカ2頭。
一気に、入水準備。ぼくはライフジャケットを着用して。

「では、入ります!」といきなり実践。
最初はもう、どう言う状況になるかよくわからず、多少の焦りがありつつも、
しっかりイルカを目視。
一旦上がり、また入水。
今度はなんとなく感覚は分かりながらも、
先に入った人の足ひれがバッシャーーンときちゃったもんで位置がわからず。
「中田さん、右のほうですよ」なんて言われても探しきれず。
でも、3回目からはコツもつかんで、だいぶ余裕持って見られたね。
町娘の2人はすーっと潜ってイルカをひたすら近写。
あそこまでできたら気持ちよかろう。
何度か入水して、「では、こちらのイルカはここまでで」と。
1回の目撃で入水できる回数というのが決められてるらしい。

そんな、いきなり実践のシュノーケリングデビューだったが、
「中田さん、だんだんコツつかんでますね」と。

ヨットはその後、ふわーっと移動して、
これまた陸路では相当歩かないとたどり着けないジョンビーチ沖へ。
ここで、ランチタイム兼シュノーケリングタイム。
ためしにライフジャケットなしで落ち着いて入ってみよう、と。
おお、もうコツを掴めば全然大丈夫だ。
そして、海の中、きれいだ。
DSC_7436.jpg
DSC_7435.jpg
-お昼のカレーパンは昨日ローカルベーカリーで買ったもの。
 後ろに見えてるのはジニービーチ-

昼過ぎはずっと沖合の方へ出て、クジラを探す旅。
「出会えるのは80%」ということで、期待!
水深1000mのラインあたりまで来て、クジラの声をマイクで探す、という方法。
止まってはマイクを水中に入れて探って。
「この辺にはいないようなので、少し場所を移動します」
ということ数回。
しっかり外海なので波も高い。
昔流行った「ロデオボーイ」を延々やってるかのよう。
もはやエクササイズ。
DSC_7441.jpg
-海の色はこんなにきれいだけど波は高い-

数回位置を変えてみたものの、残念ながら今日はクジラ現れず。
ま、しかたない。あちらは野生のみなさまなのだから。
必死に探してくれてるクルーのみなさまを見ても、本当にありがとう、と。
見つけられなくてちょっと悔しそうだったけど。

ヨットは一気に島の方へ戻り、兄島との海峡「兄島瀬戸」へ。
ここの、兄島よりのところは「キャベツビーチ」と呼ばれる
シュノーケリングのスポットだそうで。
「今日はここで最後のシュノーケリングとしましょう」と。
DSC_7451.jpg
いやぁ、ここはすごかった。
潮流が絶えずあることで、サンゴがものすごく育つらしい。
そして、そこに寄ってくる魚たちがたくさん。
加えて、このあたりで魚たちに餌をあげてる船もいるらしく、
船が来ると魚が寄って来る、ということもあるようで。
とにかくもう、元気なサンゴがたくさん。種類もたくさん。
ひたすら見ていられる。
海の中の写真はないけど、ここら辺から想像してくれ

ひとしきり見てヨットに上がると、
「もう中田さん全然問題ないですね」と。
よし、これからは堂々とシュノーケリングできるぞ!
(さて、どこへ行くのか!)

気温も下がって来たし、いい時間なので港に戻りましょう、と。
ところが、少し行ったところでヨット急旋回、そして停止。
「ここにきて、イルカがいました。」と。
入ろうという方は準備を、ということで、せっかくなので準備。
町娘も「もう寒いよね、どうする?」なんて言いながら準備。
と、準備待機していたのだが、
3回くらい顔を出していたというイルカはその後潜ったきりになってしまったようで。
「残念ながら、出て来てくれないので諦めましょう」ということに。
いや、それでよかった。正直入ったら寒そうだったもん。

そんなこんなで港に到着。
いやぁ、海もきちんと楽しんだよ。
海の中もね。
次からどこか島へ行くときは、ダイビングとまでは行かずとも、
シュノーケリングくらいはできる準備を整えておこう。

ほんと、いいデビューができました。

ちなみにクルーの1人、なおみさんは「5-6年前から島に住んでます」と。
その前に観光で来て、思い切って移住したそうだ。
そうそう、父島は子供達がものすごく多い。
若い人たちがたくさん移住してくるそうだ。
そういう方々を、昔からの人たちがウェルカムえ迎えるそうで。

それと、ぼくが6月頭の、滞在日程が1日多い時に来ようと思ってた、という話をしたら、
「その時じゃなくてよかったですよ」と、即答。
なんでも、返還50周年記念のイベントの1つで「沖ノ鳥島回遊ツアー」が組まれてた時だそうで。
そのための人が多かったようなんだけど、
ちょうど台風がきちゃって、沖ノ鳥島ツアーはおろか、
直撃回避のためにおがさわら丸自体、2日くらい早めに戻ってしまったそうだ。
「だから、絶対今の時期でよかったんですよ。」と。
そう呼ばれたんだな。
DSC_7456.jpg
-ああうるわしき飛鳥ll-

さて、夕飯後。
思えばゆっくり星を見てないな、と。
宿の2Fテラスのところは広々として気持ちいいんだけど、
道沿いということもあって、ライトをしっかりつけてるのね。
なので、あかりからちょっと離れようかな、
と道路を扇浜の方へ降りて行ってみようと思ったんだけど、
無理だ、この暗さで1人歩きは危なすぎる。
とはいえ、街路樹で頭上は見えず。
うーん、と唸りつつ。ここは仕方ない。諦めるか。
で、テラスのところで少々港の方を見てるうち、
なんとなく目が暗いところに慣れて来たというか。
そうしたら、さっきまで少ししか見えなかった星が一気に見えて来た。
なんだ、おれがゆっくり見ようとしてなかっただけで、ここからでも十分見えてたのか。
そんな感じで、しばし見上げる。
(もちろん携帯でなんか星は撮れない。)

そんなこんなのうちに、明日の船で東京へ。
思えばあっという間だな。

明日は14時半に港に集合ということになってるので、
それまでの間、この辺の山道風のところを散策したり、
お土産をあれこれ準備する時間に使おう。
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