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『Everlasting Love』 [勝手にディスクレビュー]

わりと世間的には聖子ちゃん好きと見られてるぼくですが、
同じくらい明菜ちゃんも好きでよく聞いてます。

先日、明菜ちゃんの8月に出るオールタイムベストに新曲が収録される、というニュースが出て、非常に楽しみでね。
そもそも、キレッキレのアルバム「DIVA」の発売後に、同じ路線で配信限定リリースされたシングル『Crazy Love』がようやくCD化される、ということでそれだけでも楽しみだったんだけど、とりあえず買います。

ベスト盤としての内容は、これもうキャリアの長さと持ち曲の多さ、ヒット曲だけでも相当なものなんで「あれが入ってない」てのは言ってたらキリがないわけで。

それでも、ちょっと意外だったのが2つ。
まずは『TANGO NOIR』が入ってない、ということ。
さすがにこの曲は『DESIRE』同様はずせない曲、というイメージがあったので「えー、入らないんだ」という、ちょっとびっくりな件。

それともう1つは『Everlasting Love』が収録されてるということ。
この曲は1993年に、明菜ちゃんがレコード会社を移籍して最初に出したシングル。
だけど、直後のアルバム「UNBALANCE + BALANCE」には入らなくて。
ライブでも歌ったことないという歌で、一部では「本人が気に入ってないから歌わない」という話もあるらしいんだけど。
この曲が収録される、というのが何とも意外で。

正直、初めてこの歌をTVで聞いた時に「なんて地味な歌をシングルにしたんだろう。しかも2年ぶりのシングルなのに」と思ったんだよね。
ちなみに作詞:大貫妙子/作曲:坂本龍一というすごい布陣なんだけど、えらく地味で。
当時からその傾向が出て来た坂本龍一の「音符の少ないメロディ」でね。
売れるか売れないかって言ったら、確実に売れる歌ではないな、と。
今でも、この時点でのシングルが『愛撫』だったらその後の活動が変わったと思ってるんだけど。

ま、そんなえらく地味なシングル『Everlasting Love』。
でも、ぼくこの曲わりと好きでね。
やさしく柔らかいイメージのシングルって、明菜ちゃんではほかにないし、系譜的に見ても確実に異質な曲なんだけど。
それは坂本龍一だから、ってのも完全にないとは言いきれないけど、悪い曲ではないよね。
なんか、聞いてるうちにじわじわ入り込んでくる感じ。
多分、この曲を拒絶する人は、その「じわじわ入り込む」前に「つまらん!」てシャットアウトしちゃってるんじゃないかな、と。
ま、それもわからなくはないが。

今回ベストに収録されるということで、「あれ、別に明菜ちゃん本人が嫌いだということではないのかな?」と思って、あらためて聞いてみて。
(ちなみに、選曲に本人がどこまで携わったかはわからないけど、勝手ベストではないし、本人のコメントも出てるので「どうしても嫌な曲」はさすがに省かれてると思うんだよね。)

このシングルがアルバムに入らなかったのは、単に当時の方針で「シングル曲はアルバムに入れない」という方向だったとのこと。
でもって、直後のアルバムは、たしかにこの曲が入ったらちょっと浮く。

で、ライブでこの歌を歌わないことに関して。
この曲を生演奏でライブで歌う、というのがなんだか違う気がする、というのが正解かな?
TVで歌った時は全部カラオケで、あの坂本龍一の音の質感があったわけだけど、そうじゃない音で歌う歌かな、というと、どうだろ、と。
前に本人が『禁区』に関して「どうしても他の歌と混ざらない」と言ってたことがあるので、それと同じことじゃないかな、と。

となると、決して「嫌いな歌」ではないのかな、ってね。

というわけで、今度のベスト盤。
楽しみです。
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