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VictoriaとSeattleの日々 [散歩組]

旅行記後半なり。

3日目は朝早くからツアーオプションの「Victoria観光」へ。朝7時に出発してカナダ本土最南部のTsawwassenという港からフェリーに揺られて1時間。瀬戸内海のような島々の隙間をくぐり、Vancouver島に渡ってからまたしばらくドライブ。花がいっぱいで有名なThe Butchart Gardensに到着。花の季節にはちょっと遅かったんだけど、それでも結構咲いててね。この時期はダリアだそうで。たくさん咲いてたよ。本当はこここそうちのMommyさんが一番喜びそうなんだけどね。飛行機で8時間、さらにフェリーで1時間なんて、来られるのか。写真で我慢してもらいましょう(といっても、その写真のデータを落としてちゃしょうがない)。結構なバラ園があってね。これピークの時は本当にすごいことになっちゃうんだろうな、という規模。ぽろぽろとは咲いてたよ。紫色のバラがあって、思わず「・・・速水さん」とか思ってたんだけど。

日本庭園もあって、こちらはなかなか風情も利いてていい感じ。地面に苔がむしていると一気に和風になるのね。ぐるっと1周して「さわると幸運が来る」と言われてるイノシシの銅像の鼻をさわって記念写真。

ここからまたしばらくドライブして、ランチはイギリスの別荘風なレストランでこのたび唯一の現地料理。サーモンをクレープで包んでかりっと焼き上げたものを、野菜のソテーの上に乗せてちょっとクリームソースっぽいものをかけたもの。おいしいけど、やっぱり量は多かったよ。ちなみに、この料理までの写真があぼんしたわけでして。

カナダの国道1号の始点、と言うのがあって。島なのに始点。ここから本土に向かって道が続いてて、船の航路もその道として計上するのだそうだ。本土に渡ったところから東海岸に向けてまた道が続くらしい。不思議だ。その「MILE 0」地点をかすめて市街地へ。


入り江に面してでーんと構えるホテル「The EMPRESS」を中心に、州議事堂があったりロイヤル・ブリティッシュコロンビア博物館なんてものがあったりして、その景色は相当な異国情緒。レッツブリティッシュ、と言った感じで。1つ1つを細かく見てるとあまり時間がなくなるもんで、全部をさらっと見つつ、中心部のお店のたくさんある通りなんかも見つつ、の散策。
で、またフェリーで本土へ。

夜はまた仕事上がりの妹と合流。「こっちにある焼き鳥屋に入ってみたいんだけど、まだ行ってないんだよね。いい?焼き鳥屋」と言う彼女の要望で繁華街一番端の通りまで歩いて「ざっ串」という焼き鳥屋さん。働いてるのほぼみんな日本人。BGMが80-90年代J-POPS。イントロドン並みに妹2人で「おお、そうくる?」と楽しんでたよ。『飾りじゃないのよ涙は』とか『恋しさと切なさと心強さと』とかさ。久しぶりな流行もの。焼き鳥おいしかったよ。妹も満足したみたい。さすがに1人では行かないと行ってたけど。

さて、翌日はこれまた朝早く5:30に出発。妹も連れて国境越えてSeattleへ。陸路で国境、と言うのは初体験。日本人には不思議な感覚だよね。陸続きなのに違う国に入れちゃう、と言うのは。
VancouverからSeattleまでって普通に車で行けば3時間くらいで行かれちゃうのね。バスも出てるし。と言う情報を聞いて「それなら、せっかくそんな近いところまで行くのならぜひ行きたい」とこれはぼくがわがまま言って、計画決行。実際にバスだと空港回ったりいくつか停まったり国境でも全員分の時間がかかるから4時間くらいはしちゃうんだけど、それでも、ねえ。せっかくなので。
10:30頃にSeattleダウンタウンの外れに到着。まずはSpace Needleに上る。東京タワーと違って、エレベーター外にむき出しに作られてるんだよね。で、展望台のまわりも歩道になってて。外に出て街を眺める、という作り。ただ、古いのか元々の作りなのか、外周の外側が若干傾いてるんだよね。妙な怖さがあったよ。

さて、ここから街の中心部までモノレールで移動、という計画だったんだけど、実はSpace needleの上からモノレールの線路を見た時に、1台も走ってないわけよ。明らかにおかしいと思って、乗り場まで行ってみたら「故障中につき、街まではバスで行って下さい」て張り紙。勘弁してよ。
仕方ないのでバス乗ったよ。向こうのバスはいちいち次の停留所とかでないんだよね。運転してるおばちゃんが叫んでくれるんだけど、あんまりはっきり聞こえないんだよ。ま、目的地は本当に中心部だったからみんな降りるしちゃんと聞き取れたけど。
で、ここで妹、Daddyさんとはひとまずお別れ。1人ショッピングモール入口の広場でまるで現地人のように人待ち。

「いよっす!」と声かけてきたのは、(妹に次ぐ)ぼくのこの旅の最重要人物=Sunny Funnyボーカルのこうちんである。昨年8月のライブ以来1年ぶりの再会。夏に一時帰国するっていう話もあったんだけど、忙しいのと季節料金の高さで止めた、という。たまたまぼくがVancouver行きと言う話になったので、連絡してしばしデートすることにしてたのね。
まずはSeattle名所の1つ、スタバ1号店へ案内してもらって、1号店タンブラーを購入。その後、そのマーケット内でおいしいと評判のパン屋さんでサンドイッチを買い、食べながら街を歩く。で、こうちんの車でExperience Music Project(音楽博物館)へ。このEMPはマイクロソフト創立者が趣味で作ったものを人に見せびらかすために作ったもので、ジミヘンの衣装だとかそういのがたくさん並んでたりするのね。こうちんも「実は行ったことがない」ということで、それなら行ってみよう、ということになったんだけど、Seattle発の音楽ってあまり聞いてきてないからさ。NIRVANAとかもね。わりとそっちに偏った展示だったりするもんで。一番上の階には、実際に楽器ブースがかなりあって、音出したりセッションしたりできるんだけど、まあ「こんなもんか」というのが2人の感想。1度行けばまあいいかな、というね。
こうちんの通ってる大学はかなり北の方にあるらしく、さらに家ももっと北にあるので、普段の生活の中で街に出てくることはほぼないのだそうだ。それと、実は奥さんはすでに東京に帰ってきてて仕事に復帰してるとのこと。今は日本から連れてった犬との共同生活だそうだ。来年の夏までね。現地ではあまりSunny Funnyの話はしてなかったんだけど、メールでは「やっぱりギターが必要だよね」というこうちんからの発言もあったりして、帰ってきたらバンド復帰は確実な線。よかった。

さて、帰りのバスの都合で、夕方には帰路に。実に6時間くらいしか滞在できなかったSeattleだけど、かなり楽しく過ごさせてもらったよ。妹も相当楽しんだみたいで。ハンドルネームに「キャラメルマキアート」をつけるほどの彼女は、やはり1号店に行ってわざわざ頼んだらしく、そのカップを記念に持って帰ってきたよ。SeattleはVancouverよりも「アメリカ的な街」って感じが強かったな。でもって、街のいろんなところにイチローがいた。

バス旅行でなかなか疲れた後の食事は、前日の焼き鳥屋の並びにあるメキシコ料理屋さん。チキンをトルティーヤで包んで焼いた料理を頼んで、おいしいんだけどやはり多い。そうそう、他のテーブルだったんだけどブランデーコーヒーのようなものを頼んでてね。それを作るのに店の電器を消して実演してくれるのさ。最初にグラスの中にブランデー入れて、温めてそれに火をつけて、そこに何やら火薬チックなスパイスをシャラッとかけると花火のようにパチパチとなるという。それにコーヒーを注いだ後に、また最後にお玉にアルコールを入れ、火をつけたものを上から注ぐ、と。
言葉で説明すると何だそれ、って感じだけど見てると面白くてね。店中みんなが喜んでたよ。それを2回も見ちゃった。

帰国の日の朝はゆったりめでね。また妹を呼び出して近くのスタバでパンとコーヒー。そして昼前にバイバイして空港へ向かいましたとさ。

そんな風にして旅行も終わったわけだけど、まあ今回何よりも妹がたくましく生活してるなぁ、というのがうれしかったですよ。こっちじゃもうちょっとめんどくさくなるとタクシー乗って帰ってくる、みたいな生活してたやつが始終歩いて、1人で生活してるわけですから。なにが、というわけでなく「ああ、これでもう大丈夫だ」と思ったわけですわ。

で、兄はというと。

ま、がんばって曲を作らなくちゃ、といういつもの起点に立ち返るわけですね。


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YUN

兄弟が、特に妹が、たくましく一人歩きをしているのを見るのは、
お兄ちゃんとしては感慨深いものがあるんだろうね。

あたしも結婚して、いろんな事にぶち当たってきて思うけど、
「人間、必要にせまられれば何でもできる」って事だよね。

しなくて良い環境があるなら、別に無理しなくっても良いかなって・・・

今日のライブはどうだった?
うちは長男が、いよいよデビューです!!
by YUN (2006-10-07 21:33) 

まさぼう

>YUNさん
多分、YUNさんも直接見てみたら何かしらほっとすることと思いますよ。
最後までしなくてすむのであれば、まあ知らなくてもいいけど、どこかでいずれすることになるものなんだろうな、と思いますね。

ライブの方は、まずまずで。
by まさぼう (2006-10-10 22:09) 

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