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千葉みなとの夜はふけて [音楽活動 -もろもろ-]

先週26日、千葉みなとJazz & Bar clipperにて、キタムラナオコトリオでライブでした。
ご来場くださったみなさま、配信ご覧になってくださったみなさま、
本当にありがとうございました!

clipperでのライブは以前、配信で見たことがあったのだけど、
実際に現地に行ってみたら、ちょっと想像と違ってた。
建物1階にあって、ステージに向かって右側に大きく窓があって、
結構頻繁に人が通るのが見える、というところで。
勝手な想像で、地下か2階あたりにあって、
わりとがっちり壁に囲まれてる感じかと思ってたのでね。
だいぶ開放的で気持ちよかった。

さて、そんなclipperでのトリオ。
今回も3人でたっぷり、楽しみながらお届けいたしましたよ。

<キタムラナオコトリオ in clipper>
1. メビウス (比屋定篤子)
2. Se Todos Fossem Iguais A Você (Antônio Carlos Jobim)
3. Samba De Uma Nota Só (Antônio Carlos Jobim)
4. Travessia (Milton Nascimento)
5. I Can't Help It (Michael Jackson)
6. Both Sides, Now (Joni Mitchell)

7. 君をみつける (中村正人)
8. Tango (大貫妙子)
9. Space and I (キタムラナオコ)
10. ビールと君 (キタムラナオコ)
11. #00ffff (キタムラナオコ)
12. ほうずきの町 (ちあきなおみ)

en. I Won't Last A Day Without You (Carpenters)

Vocal : キタムラナオコ
Guitar : 田島拓
Piano : 中田征毅
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今回、日本語曲と外国語曲がほぼ半々だったので、
いっそ分けてしまおう、ということにしてね。
1st stageはオープニングの『メビウス』以外英語/ポルトガル語で。
2nd stageはナオコオリジナルを含め、日本語で。

今回はリハで合わせながら「この曲はこんな風にしてみたらどうだろう?」
ってのを3人で話しながら、どんどん形にしていって。
今まで全然考えなかったようなこととか、トリオだからできること、
をワクワクしながら仕立てて行ったんだよね。

『メビウス』はぼくが「これやりたいです!」って選曲。
昔から大好きな曲なんだけど、原曲とは違う"完全なボサ"で仕立ててみたら、
この曲はどんな風に響くのだろう、ということをずっと試してみたくて。
試すならば、たくちゃんのギターが適任だろう、と今回お願いしてね。
原曲の雰囲気とは全然ちがうのだけど、気持ちよさは同じになったはず。

『Se Todos Fossem Iguais A Você』は、ギターデュオともピアノデュオでも、
昔からたびたびやってる曲なんだけど、今回はほぼギターデュオの形で。
それに、ピアノはあえて単音でポロポロと絡むくらいの。
2曲目にして千葉の埋立地に静けさを広げて。

『Samba De Uma Nota Só』はギターのパルス音のようなところから少しずつ音を広げて。
『Travessia』はナオさんのアカペラから少しずつ音を広げて大海原へ持って行くかのような。

『I Can't Help It』はたくちゃん選曲で以前デュオでやってみた、という曲。
今回の選曲の中ではいちばん「喧騒感」のある感じかな。
3人のグルーブを如何なく発揮させてね。

『Both Sides, Now』は、実は唯一今までのトリオライブで必ず出てきてる曲。
(いや、今回選曲段階ではほかにもそういう曲あったんだけど)。
これはギターに引っぱってもらって、ピアノが絡んでいく感じで。

休憩明け、日本語コーナー1曲目はレア曲発掘。
Dreams Come Trueの中村正人さんのソロ名義でリリースされた、
「長男の嫁 ドラマ・トラックス」というサントラ的アルバムの中に収録されてる、
吉田美和と中村正人のデュオ曲『君をみつける』
ナオさんとぼくとで「この曲いいよね」って話を何度かしてたんだけど、
「じゃ、やってみちゃおうか」とね。「中田さんも歌ってね」ということで。
実はこの曲、符割りの複雑さから、リズムの人がいないと拍が非常に取りづらい、
ということに、やってみてから気がついてね。
はじめはギターとピアノとでがっつりやっていたのだけど、それだとわかりにくくなるので、
基本的にギターだけでリズムをはっきりさせてもらうことに。
こんなところでも重箱の隅はつつきます。

『Tango』ももう、3人の中ではスタンダードになってる曲。
まあ、ただただ難しく、ただただ耽美。

で、今年CDリリースもされたナオコオリジナルのコーナーに入るのだけど。
1曲目の『Space and I』はトリオならではの遊びをふんだんに入れてアレンジ。
CDとはまた違う景色を提示できてるんじゃないかな。
惜しむらくは、たくちゃんの最後の「宇宙音」を入れられなかったこと。
『ビールと君』はギターでひっぱってもらいつつ、
ピアノソロあたりからぐっと盛り上がりを見せて行って。
楽しくも少しドラマチックにね。
与論をイメージした『#00ffff』はピアノで下地を作る上に、
ギターがさらに色と景色を加える、とでもいうような。

本編最後『ほうずきの町』はナオさん渾身の最新カバー。
彼女がここ数ヶ月はまってるという、「ちあきホイみ」さんというシンガーさんの動画で、
この曲を聴いて泣いたらしく、自分でも歌ってみたい、と。
服部隆之さんのこの曲はアレンジもすばらしく、ほんとにきれいな曲で。
ナオさん曰く「この歌を歌えたのが、今回のライブの成果」というほど。
これ、ちょっとくやしいのは、ぼくがイントロ入りそびれてしまったこと。
そこ以外はほんとにうまく行ったよ。

幻聴のように届いたアンコールは、以前にもやった『I Won't Last A Day Without You』
この曲、はじめてデュオでやったのは数年前、とあるパーティで依頼を受けてのことだったんだけど、
その時にパーティ演出などを担当してた、現・ちば文化センター長の神作さん(当時は"伝説のバー"「呼吸」店主)がこの日、お客さんとして見にきてくれてて。
そんなことを思い出しながら「"縁"ておもしろいなぁ」なんて感じながら弾いてましたよ。
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さて、がっつり解説などしましたが、このライブ、
まだ見られます。今週水曜日くらいまでかな?
生配信してた時には映像と音声に少しずれがあったみたいなんだけど、
clipperさんがそこを修正した動画をあらためてアップしてくれました。

キタムラナオコトリオ 1st stage
https://www.youtube.com/watch?v=_2Njvlr6-aY

キタムラナオコトリオ 2nd stage
https://www.youtube.com/watch?v=UKEDrFWIEbY

アーカイブを見られる間は"お心付け"も受け付けております。
このトリオで、またこちらのお店でできる日がありますように、
投げていただけると大変うれしいです。

ほんと、もう少しゆったりした時間で、お酒でも飲みながら楽しんでいただける、
そんな日が早くきますように。

トリオライブ、今度は4年も空けずにやりたいですね。
その時までどうぞ、楽しみにお待ちくださいませ。
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