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風船が指示を出す夜 [音楽活動 -もろもろ-]

11/22の話を今頃。
というか、もっと前からか。

10月頭頃だったかな。
Zen Ra Arkestraのメンバーだったトロンボーンのたかちゃんから、
「高木さん追悼ライブが企画されてるっぽいですよ。」と言う情報があり。
ま、そう言う動きは出てくるだろうと踏んではいたんだけど。
で、さらに、
「Zen Raはキーボードのまゆちゃんが仕事の都合でダメらしいので、空いてますよ」と。
ここはひとつ、やるしかないな、ってね。

ということで、実に今になって初めて、Zen Ra Arkestraに混ぜていただくことに。
Zen Raの曲は何曲か、以前タカギとライブでやったことはあったんだけど、
今回はわりと「初期の曲がメイン」ということらしく、知らない曲が多数。
で、リハなしで当日のサウンドチェックのみ、ということに。
曲はYouTubeにあがってる映像をチェックして。
まあ、細かく作るというよりも、大人数で一気に鳴らして魅せる、という集団なのでね。

ということで当日。
いざ、自分があの集団の中であの雰囲気の中にちゃんと存在できるか、
だんだんドキドキして来ちゃったんだけど、
サウンドチェックの時点で「OK!!」てな感じで。
なにしろ、知った顔もたくさんいるのでね。

ライブ自体はタカギゆかりの5バンドに、前座的にセッションコーナーも加えて。
セッションではぼくも1曲だけ混ざらせてもらって。

Zen Ra Arkestraはタカギがヘッドだったバンドということもあって、会のトリ。
その1つ前のバンド「爆怒銃」の方が、タカギの顔を書いた風船を楽器につけていて。
それがあまりにもよく似てたもので、Zen Raの時にもお借りして、ステージ中央のマイクスタンドに。

<Zen Ra Arkestra in HEAVEN青山>
1. Gemini Rising
2. 冗談は顔だけに
3. ウェディング・マーチ
4. 走れ!
5. モンキー

とにかくみんなが楽しんで、見てるお客さんも巻き込んで、
開場全体がハッピーなうねりを作るようなステージ。
昔からのミュージシャン仲間が「Zen Ra ってこうだったなぁ」と懐かしくなるような。
そこに初めて混ぜてもらうキーボード。
あまり広くないステージに20人近くが乗るわけで、しかもほかのバンドの方の機材もあるし、
せまい居住空間の中で弾いてた訳だけど。
それでも十分楽しくてね。ただただ楽しかったね。
DSC_5884.JPG
おもしろいのは、ステージ中央のマイクスタンドにつけたタカギ風船。
演奏中ずっと、 その顔がメンバーを見続けててね。
お客さんの方ではなく、メンバーを見てて、ほんとに指示を出してるかのようで。
もう、あそこにいたとしか思えない。

Zen Raのみなさんも久しぶりにやったのが楽しかったようで、
「また定期的にやろうよ」と口々に。
こういう交流の場を、彼は作ってくれたんだねぇ。

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実はこのライブの2日くらい後だったかな。
駅からの帰り道、1人で歩いてる時に、ふとタカギを感じたのね。
勝手に感じただけかもしれないけど。

その時に「タカギのためにあれだけの人が集まって、あんなにいいライブを作ってくれたんだよ。」
と。
それを思った時に、「もし自分が今いなくなったとして、あれだけの人が動いてくれるんだろうか」なんてことを一瞬考えちゃったんだよね。
そんなこと考えることじゃないのに。
そうしたら、ちょっと怒られた気がした。急に足取りが重くなって、歩くにくくなって。
「あ、ごめんごめん」て。
ただの思い込みに過ぎないかもしれないけど、タカギと会話したのだ、と思いたい。
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