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ちょっぴり格調高くバージョンアップの夜 [音楽活動 -もろもろ-]

「フルートの音が入ると、なんだかそれだけで格調高い感じになりますよね」
とぼくが言ったら、フルート奏者のまりさんはちょっと照れた感じで、恐縮しながらこう言いました。
「吹いてる"人"ですよ。」
・・・。

先週木曜日10日のM.aiちゃんのライブ、無事終了しました。
見に来てくださったたくさんのみなさま、本当にありがとうございました。
今回はM.aiちゃんを見に来てくれたお客様が本当に多く、彼女自身喜びながらも「自分企画のライブより人が来るってどうよ」なんて言ってましたが。なんだかんだ言っても、見に来てくれる方が多いのと言うのは非常に心強いことです。

今回は事前からお伝えしてたように、初めて「フルート」を交えてのライブ。
ぼく自身、フルートと一緒にライブをするのは初めてのことかも。セッションではいらっしゃったかもしれないけど。
で、今回のフルート奏者=高橋麻里さんは、音大を出た後にドイツに7年間いらっしゃったという、完全にクラシック畑の方で。実際にお会いして話してるとなんとも楽しい方でラフでいらっしゃるんだけど、リハ中の吹き方に関する提案やコンセンサスの取り方などはクラシックならではの考え方で。
ポップスの現場ではあまり使われない言葉や感覚などが出て来て面白かったな。

実は今回、まりさん自身ポップスの中でフルートを吹くのがまったくもって初めてだったようで。
ライブ当日になってそれを初めて知って、ああ、なるほどと。
今回フルートのフレーズは、ソロも含めてすべてぼくの書き譜でね。当初、ソロはご自身で好きにやってもらおうと思ったんだけど「そんなもの考えられません。その代わり譜面さえあればどんなものでも吹きます。」と。悩んだねえ。フルートの音をきれいに響かせながら、決してハモリだけとか伴奏になってしまわないフレーズを考えるのが。最終的に譜面を整えられたのがリハ前日になっちゃって申し訳ないことをしました。

で、フルートとともにもう1人、今回のスペシャルゲストはパーカッションで参加のうっちー。
うっちーとはもう2年前になるのか。WADDYくんのサポートでかなり長い時間一緒にやってたもんで、今回久しぶりに同じ現場でできてもううれしくてうれしくてね。WADDYくんの最後のライブの時に「また別の現場で必ずがっちりやろうね」と握手したのが一昨年の年末か。ようやく、その日が来たよ。

てな具合にゲストを迎えてのM.aiちゃん。
なんだかんだで8月以来のライブなんだよね、ぼくは。
今回は結構早い時期からリハしてたりしたからあんまり間があったようには感じてないんだけど。
で、久しぶりのライブはこんなセットリストで。

<M.ai Live 〜真昼の月・夜の太陽 1st anniversary〜
1. 二つの音
2. 新曲(タイトル未定)
3. 私だけの記念日
4. あの光る星、あなたの瞳
5. a wedding song

Vocal : M.ai
Piano : 中田征毅
Flute : 高橋麻里 -3,4
Percussion : Ucchy (from spud) -3,4

------
『二つの音』をピアノだけでやるのは初めて。普段はギターが核になってる曲なので、いかにしてピアノに持ってくるかちょっと試行錯誤して。イメージは時計の針がカチカチなってる感じ、かな。ぼくの中では。
2曲目にやった新曲は、これまた彼女の曲の中ではかなりダークサイドが出てる曲で。決してどっぷりマイナーな曲じゃないしバラードでもないんだけど、歌詞の内容から通称『うらみ節』と呼んでいて。これはファンが増える曲ですよ。メンバー内でも非常に好評だし、実際お客さんからもかなり好評だったしね。まりさんはこの曲の「アウフタクトで"ぅわー"って入って行くサビがいいですよね」と。(それを聞いたM.aiちゃんは「アウフタクトってなんですか」と。)
2人に入ってもらった2曲はあえて方向性の違う曲を並べて。とにかくはじける『私だけの記念日』では、うっちーの小気味よいボンゴと上品だけど吹きまくるまりさんのフルートを大フィーチャー。ちなみに、Bメロで吹いてもらったフルートのフレーズは、ある曲のサビをモチーフにしてるんだけど、多分誰もわかってないだろなあ。この曲のソロが、今回のぼくの一番の苦戦ポイントでした。
『あの光る星、あなたの瞳』は打って変わって静かに熱く。いろんなイメージをかき立てるうっちーの雰囲気音に、クラシカルに奏でるフルート。サビで、歌とフルートが掛け合うように進んで行くアレンジは我ながら「あたり」だと。掛け合いながらそのままハモり始めるという技も使ったりして。後半のうっちーのシンバルのクレッシェンドが、もう個人的に「きたーーー!!」てな具合でテンションMAXまで行ったね。多分歌もそうだったと思う。この2曲はほんとに、今までのM.aiちゃんのライブでも最上級のアンサンブルだったんじゃないか、と。
で、最後の『a wedding song』は、今月初めに彼女がお友達の披露宴で歌うことを前提に作られた楽曲で。披露宴でも新郎新婦に非常に喜ばれててね。(ちなみにその時もぼくが伴奏を担当しました)。今回はしっとり最後の曲に据えられましたよ。ちなみに経験上、こういう曲を1曲持っておくと非常に便利です。ぼくも1曲作ってあって、頼まれた時はいつもそれを歌うことにしてます。で、ぼくはその曲に関しては、めでたい場所以外では一切披露してないです。そう言う存在にしてる曲です。はい。

今回の新曲2曲は、彼女の楽曲の中でも非常に音域の微妙なところにある曲で、裏声にするかしないかの境界付近をさまようメロディなんだよね。そこに大変苦労されてました。本気で。
きっと、ボーカリストとしてのM.aiちゃんより、ソングライターとしてのM.aiちゃんが勝ってしまった曲なんですね。どちらもいい曲です。

いやあ、それにしても今回の4人は非常にバランスのよいメンバーだったなあ。
機会があったらまたこのメンバーでやってみたいもんです。
ま、すべてはM.aiちゃんの心づもりで。
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コメント 2

ちょんまげ隊のM

ライブ、とても楽しかったです!
もしまたこの4人でのライブがあるときにはぜひお邪魔したいです。


by ちょんまげ隊のM (2011-11-13 01:33) 

まさぼう

>ちょんまげ隊のMさん
先日はありがとうございました。
本人も、この前のカルテットでまたラブをやりたがってるので、またその時にでも。
もちろん、そうじゃないときでもどうぞM.ai姫をよろしくです。
by まさぼう (2011-11-22 19:08) 

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