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カバー [音楽]

ちょっとしたきっかけから、この1か月くらいずっと、いろんな歌のカバーバージョンを聞き倒してる。
それこそ、何かの行(ぎょう)かというほどに、かき集めて聞いてみてる。

昔から海外では、古い歌を新しい人がリメイクさせてたくさんたくさん出してるけど、
日本ではそれほど多くは無かったと思うんだよね。
カバー曲がヒットすると「あー、なつかしいねぇ」てな具合で聞いたものだけど。
やっぱりオリジナル至上主義、みたいな風土もあってか、カバーをたくさん出す人に対して、
「だって人の歌ばっかりじゃん」みたいに見られる傾向もあったよね。
数年前までは。

多分、この15年くらいでレコード会社の再編なんかもあったり、
コンピレーション盤のブームで、レコード会社間での音源の提供が盛んになったあたりから、
楽曲自体に関しても感覚が変わって来たのかもね。
「いい歌ならば、焼き直してもう一度」みたいな感覚で、だんだん
カバーアルバム/トリビュートアルバムが山のように発売されて、
わりと世間的にもそれが抵抗無く受け入れられるようになったのかな、と。

とはいえ、ある時期あまりにそればかりになって、「いや、もうそろそろいいだろ」と
半ば食傷気味になって来たのもたしか。

ちなみに、カバーアルバムの先駆的存在は明菜ちゃんの「歌姫」シリーズ、
一般的なヒットで根付かせたのは徳永英明の「VOCALIST」シリーズだよね。
トリビュートアルバムとしてはユーミンの「Queen's Fellows」の成功から、と言う気がする。

でもって、いろんなカバーバージョンを聞いてて面白いのは、そのアプローチの仕方。
単に原曲をなぞってるものはおおよそ面白みが無くて。
カバーする側の人のセンスって問われるなぁ、ってね。
いろんなトリビュートアルバムにたびたび呼ばれて、おおよそはずさないのは「くるり」と「奥田民生」。
くるりは、その曲にどうアプローチするとその内側に隠れてるものを引っ張りだせるか、というところがものすごくうまいと思う。
奥田民生はとにかく自分の曲にしてしまう力がすごい。
あとは、今井美樹の声はどんな歌も気持ちよく聴こえてくるよなぁ、とか。

逆に、どれだけ歌がうまくてもアプローチの仕方が全部同じ感じになっちゃって、
カバーの面白みを引き出せてないものも多いね。
わざわざカバーしなくてもよかったのに、って聴こえちゃうのはほんとにもったいない。

ま、そんな中から、今まで自分が知らなかった絶妙カバーがみつかったりするのが面白いわけで。
まだもう少しこのカバーの旅、続きます。

そうそう。
日本の歌では「いとしのエリー」と「星影の小径」のカバーが突出して多い、
という事実だけお知らせしておきます。
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