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クリエイティヴィティ [おのれをひもとく]

この、音楽的な対外活動の難しい中、
やっぱり同業のみなさんはいろいろと考えることは多いのではないか、と。

先だって、後輩ミュージシャンの1人が、
「仕事、趣味を含め音楽から離れることにした」という。
真面目な彼のことだから、おそらく今回の状況に陥る以前から、
いろんなことを考えてたんだと思う。
「仕事としてはともかく、趣味から切り離すこともないんじゃないの?」
なんて言ってみるものの、彼の中ではとにかくリセットしたいようで。

そんな彼との話の中で、こんなことを言っててね。
いわく、
知り合いのジャズフルート奏者が、ライブハウスの再開に伴って、
「やっとライブができる!」と喜んでるのを見て、
「本当に音楽が好きな人の反応はこうだよなぁ」と思ってしまった、と。

実はこの話を聞いて、あらためてぼくも気がついたことがあって。

この数ヶ月。
ぼく自分の音楽のことばっかり考えてるんですよ。
前にも言ったように、5年前に作った映画のサントラの曲を、
今できる環境に合わせて、作品として出せるように全面的にミックスし直してみたり。
昔作った曲をチェックし直して、今でも使えるか、ってものを見つけてみたり。

毎日ピアノを弾くようにしてるんだけど、
ドビュッシーの楽曲を練習し直してる以外は、
延々自分で作った曲を弾いてる。
ピアノインストの曲はそれを丁寧に弾けるように、
そうじゃない曲はピアノソロ的にアレンジしてみたり。

申し訳ないけど、
ほかの人のサポートのことだとか、
バンドの曲のことだとか、
ほとんど考えてはいない。
そう言う意味では、非常に内にこもってるとも言える。

「ライブができるようになる」という状況において、
それは「仕事をすることを許される」という意味ではうれしく思うけど、
正直なところ「やっと人前で演奏することができる!」ということでの喜び、
のようなものはあまり感じてないのが事実。
ライブに関してずっと気になってたのは、
「自分の弾き語りライブは決行できるのか」ということ。
つまり、自分の音楽であるわけで。
まあ元々ぼくは、「弾いてられれば幸せ」「弾くのが大好き!」っていう
"プレイヤー"ではないしね。

あんまり言うと「そんな思いのやつにはもう鍵盤弾きとしての依頼をしない」
とか言われちゃいそうなんで、この辺にするけど。

ちなみにこの辺のことからいろいろと考えを進めると、
ピアノ弾きとしての自分には、
そこにどれだけクリエイティヴィティがあるか、
というのが、かなりの重要ポイントであるようだ。
それは再認識したね。

そんな感じで、
この先、音楽業界の状況が元に近づいていくとなっても、
多分今までよりも、自分の作品を作ることに意識を向けていくように、
なっていくような気がしてる。
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